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2022年9月 1日 (木)

贄の町いろむすび 新規ストーリー感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

すっかり不定期更新ブログと成り果ててしまいましたが、新作が出ればやはりレビューは書かずにおれません。

今回は成臣特典が欲しかったのでアマゾンで購入。しかし2日遅れほどで到着…。さすが。

今作は新規キャラの出てくるストーリーと、攻略キャラたちの滞在ENDと帰還ENDのそれぞれの後日談、そして外伝、IFストーリーという構成となっていてめちゃくちゃ盛りだくさんやん!
と期待で胸が震えました。
あ、よく見たらココだけ帰還ENDの後日談がない!何故だ!100%介護BLになるからか?!

現在、新規ストーリーと、ココ以外の帰還後日談をクリア。

あまずっぺええええええ~~!!!

全員甘酸っぱすぎる…!!
贄の町いろむすびはレモンパイだったのか?!

宿での記憶はないけど最初から日天を好きな成臣、記憶はあるけど現世の記憶と融合してちょっぴり人格が変わったあすく、そして記憶のない状態でのリスタートな笑男さん…。それぞれ違う関係性で親密度を深めていく過程、他愛もないやりとりすらも愛おしくてニヤニヤが止まらなかった…。

ストーリーはかなりベタオブベタって感じなんですけど、いーんだよ!!恋愛なんて古来からの人の営み、ベタなものに決まってんだよ!!
このベタさがいい…。成臣のじいちゃんのベタベタ同性愛ヘイト発言とかも、一周まわって染みるぜ…っ!てなりました。

ちゃんとした感想は全部終わってからにしようと思うのですが、とりあえず新規ストーリーの感想など…。

以下おりたたみー。

お話は本編から9か月後。季節はすっかり夏。
この世界の居心地の良さに慣れ、帰る気持ちをなくしてしまった日天くん。まあわかるよ…。私だって働かずに遊んで美味しいゴハン食べられる世界があったら帰りたくなくなるよ。
誰ともくっついてない状態なので、ちょっとしたイベントごとにキャラの選択肢が出る。メインストーリーは同じでも推しとの触れあいが見られる新設設計。

私は成臣推しなので当然成臣ばっかり選んでたわけですが、成臣が新規キャラに日天をかっさらわれる過程を見せつけさせてしまうことになり、逆に申し訳ない気分に…。

それにしてもこの宿での生活の空気というか雰囲気が本当に好き…。
緑の匂いや畳の匂いまで感じられる…。ココさんの手料理はいつでも美味しそうだし、風呂はいつでも入り放題だし、夜になれば酒盛りしていて楽しそうだし。

とはいえ、この世界そのものは、やっぱり気持ち悪い。
死者の世界のなかでただ一人の生者である日天くんはいい匂いを発してて、町の人たちはみんな日天くんを食べたがっている。
特に夏のいまは日天くんの汗からさらに蠱惑的な匂いが漂っている…らしい。
「半分生きている」宿の人たちは、死者ほどではないにせよ、やっぱり惹きつけられていて、笑男くんが城代めかして背中舐めたりとかふんわりセクハラが日常茶飯事。

チョロすぎオブザイヤーの日天くんはあんまり気にしてないようですが、どう考えてもシンドイでしょ。

女側の肌感覚からすれば、町の住人全員が痴漢、さらに夜になればガチの強姦魔が出没するのと同じようなもんですよ。
「日天くん食べたいナ~」などと考えつつ「ウッ」てナチュラルに射精するモブジジイがいたり本当にキモいぜ!!
もちろん日天くんも自分の身を守れるように身体鍛えたり特訓もしていますけど。

そんな日々を送る日天くんですが、最近変な異形をチラホラ見かけるのが気になっている。
この異形は「蜘蛛みたいな」と表現されていますが、マジでキモいデザイン。
髑髏+蜘蛛ってデザインだけどハンパに生身の部分があるのがキモい。
日天くんも気味悪いなーと思いつつ、遠巻きにこっちを見てるだけで実害はないから、まあいいかと捨て置いている。
そういうとこやぞ!日天!
これだけでなく、この先々も日天のチョロすぎが炸裂してハラハラする。
案の定、牡丹灯篭よろしく玄関までやってきてシルエット見せたり、アイス食ってる日天くんの背後に忍び寄ってきたりする。

そんなある日、みんなで川遊びに行こうということになり、ぞろぞろ歩いてると背後から後をつけてくる男。
この男が新規キャラなわけですが、前情報でビジュアル見た段階で「あーエキセントリック枠ね」と思ったわけですが。
そんなもんじゃなかった…。
言葉もおぼつかないパブちゃん枠やん!!
能面のように張り付いた表情で「ひそら…ひ、ひそら」と呟くさまは怪しさしかなく、あすくが頭カチ割ったりしますが、死者の町なので当然ノーダメージ。そこへシロさんが止めに入り、自分の知り合いだと言う。
さらにココさんが「シロくんの知り合いなら君も一緒に来ない?」などとお誘い。
この流れでよく誘えるな??ココさんコミュ強もたいがいにしろ!と思いました。

ところで全然関係ない話ですが、贄町のキャラの服装っていいですね…。夏服は特にいい。
これは個人的な感想ですが、私がいままでやったBLゲームのなかで贄町のファッションが一番いい塩梅な気がする。
なんていうか…特にオシャレ!って感じにしようとするでもなく、しっくりと自然な感じで…。もちろんアレなセンスな人もいますが、そういう人はアレな人だからそれはそれで合っている。

閑話休題。

そんなわけで仲間に入ったご新規さんですが、名前を名乗ろうとしないので、便宜上のあだ名をつけないとと思う日天。
そこで朝の占いの「ラッキーナンバーは35」という言葉を思い出し「とりあえず35さんて呼んでいいですか」と。
いや!35をもじって「サンゴ」とかならまだわかるけどなんでそのまま「さんじゅーご」なんだよ!!
周りの皆様もツッコみまくってましたが、当の35が気に入ったご様子なのでそりのの命名決定。

次の日、35が宿の前までやってきて「あそぼう」と夏休みの小学生よろしくお誘いをかける。
日天は「自分は一人じゃ外を出歩けないんです」と言うと「ひそらはヒトリじゃナニもできない?」と日天の悩みどころをいきなり抉ってくる!
それにショックを受けた日天は、この先もずっとみんなの世話になるわけにも行かないし…とリハビリ気分で35と外出してしまう。
だからチョロすぎんだって!!!
あすくも成臣も「あいつに近づくな」って言ってたじゃん!!
まあ…でもわかるよ…。
ぼくなつやすみも説明書に「大人のだめをどんどんやりましょう。ダメなことほどやりたいこと。大人のだめをどんどんとことんやりましょう。それが楽しい夏休みを過ごすための基本です」
って書いてあるもんね…。ダメなことほどわくわくするもんだよね。
そしてその通り、日天は35と遊ぶことを楽しく感じ、35をどんどんと好きになっていく。もちろん友達として。
そして宿の人間の目を盗み、逢瀬を重ねる。
途中、モブ不良に絡まれるも35が皆殺し。モブ脊髄剣作ってる~~~~!!!!

そんなことが続くうち、日天の体調が悪くなっていく…。やっぱりというか35はあの蜘蛛の異形でしたー!
大きな分岐として、35と「一緒にいる」を選ぶとBAD、「一緒にいられない」を選ぶとgoodになります。
goodは、自分は生きたいと感じ35とお別れ…そして夏祭りを宿の皆と楽しみながらEND。エンドロール流れるの見つつ、結局35ってなんだったんだ?と思ってるとエンドロール後にシロと大家さんの会話が始まり、沙汰兄ちゃんの残留思念で作られたものとのこと。
ブラコンの権化やん!!!
それを考えるとBADで35(というか蜘蛛の異形)とのエロシーンがあるのは闇が深すぎんか……?

そんなわけで新規ルートは、35がアレすぎるせいで萌えはありませんでしたが、宿のみんなと過ごすぼくなつやすみとして大変楽しめました。
私もココさんの作ってくれたおにぎり食べたい。

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