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2021年2月24日 (水)

スロウ・ダメージ生稲水野浅倉ルート 感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

いよいよ個別感想を書くターン。生稲、水野、浅倉も最初は個別で書こうかと思ったんですが、そうなるといつ終わるともしれなくなるので、この3人はまとめて書くことにします。個人的にこのなかでは浅倉の話がよかったです。

まずはざっくりあらすじから。

冒頭、オリンピックの失敗から経済的に落ちぶれ、貧困化していく日本のif歴史が語られ、そのシャレにならない生々しさにプチ落ち込む。
そこからの巻き返しをはかるためにカジノが認められた特区を制定。その計画も失敗しかけるが鷹郷組が引き継いだことにより活性化。
やがて鷹郷組はその繁栄を盾に街を支配、管理。そして国の手すらなかなか届かない鎖国のような街が完成。それが物語の舞台、新神海。

まあこのあたりの話は、共通ルートコミカライズで丁寧に描かれているのであえて私が書くことでもないんですが…。
貧富の差は激しく、治安はそこそこ悪いけど社会はヨロヨロと維持できていて、管理と無法がつぎはぎになった歪な街。
しかし主人公のトワくんは元より社会性ゼロなんで、その街の「なってなさ」が逆に居心地いいと感じていた。

トワくんはキラル主人公最年長の26歳。東京24区の主人公の其扇さんは29歳ですし、最近BLゲーの主人公も高齢化アダルティになっていますね。

しかしそんなトワくんを社会に繋ぎとめてるのが、タクとレイ。
タクはトワに自分の病院の事務を手伝わせ、病院の三階に住まわせている。レイは病院の看護師をする傍ら、せっせとご飯を作りトワに食べさせているのです。
完全におとんとおかん!!!
ていうかタクはトワの部屋の掃除をしたり洗濯までしてやってる。
甘やかしすぎじゃねえ?!?!
まあでもわかるんですよ…。ほっといたらトワは酒ばっか呑んでるし、部屋は荒れ放題になるだろうし、服も汚くなっていくんでしょう。
耐えられなくなったほうが負け……ってこれ咎狗TBのユキヒトルートの時にも書いたな…。

とにかくキラル最年長にして、ぶっちぎりの生活力のなさを冒頭から見せつけてくれるトワくん。
最初は部屋が汚くて酒ばっか呑んでるとことか、私みたい♪と勝手にシンパシイ抱いてましたが、話が進むにつれ起き抜けに酒をキメたりする描写も増えてさすがの私もドン引きます。

そんなトワくんですが、趣味は絵を描くことでeuphoriaという名前で活動している。
彼がモチーフにするのは、人間の押し殺した欲望が開放された瞬間。

以下おりたたみー。

 

生稲

「人の身体の中身が見たい」という、のっけからデンジャーな欲望を抱えた花屋の店員。
植物を傷つけて疑似傷画像を作ったり、街に転がってる酔っぱらいの身体に軽く傷をつけて手当をしたりなどの代償行為で自分をごまかしてきた生稲ですが(この時点ですでに犯罪だけど)トワにその欲望を嗅ぎつけられeuphoriaで暴き出されてしまう。

トワは一見無気力ですが、興味をもった相手にはかなりグイグイいく…。
生稲を自分にのしかからせて微笑むそのさまは完全に誘い受け。えっ…この人攻略キャラじゃないよね…?と最初そのシーンを見たときはびびりました。
その後、互いに上半身裸になって、身体をナイフで切りつけ合う…。ちょっと待って!!のっけから飛ばし過ぎなんですけど!!
これいままでのキラルだったらBADENDのスチルやろ?というレベルで血まみれになってる…。
実際、狂気ぶんが行き過ぎるとそのまま出血多量で死ぬんですが。
でも抱き合いながら傷口をすり合わせているスチルは、退廃のエロみたっぷりで、かなり好き…。

で、なんとか死なずにすんだふたり。トワはタクに連絡をして、自分を生稲のマンションまで迎えにこさせる。
いくら名前がタクだからってタクシーにすんなよ!
タクもその惨状に驚くも、もう慣れっこらしく呆れ気味。

そしてタクに手当をしてもらい、身体が回復すると絵を描き始めるトワ…。きっとタクは隠しているけどヒーリング能力があって、タクの手当を受けると治癒力が何倍にもはねあがるんだ…。と、そう思いたくなるほどトワが無茶しすぎる…。絵描くときにほとんど飲まず食わずとかやめろよ~!せめてウィダーインゼリーをすすれ!!


水野

レイ寄りのルート。このルートを経ることによってレイの人となりもわかってくる。
街に謎の通り魔暴行事件が起こり始め、ある日レイが暴行を受けた青年を病院に運び込む。
水野と名乗るおとなしげな青年……後日レイにお礼を言うために彼はルーストにやってくる。
世間話の折にバイト先で意地悪な同僚がいると聞いたレイは、自分も中学時代苛められていたこともあり、彼におかん心を発揮させる。
彼の様子を見に、水野がバイトしているカフェに行くレイとトワ。
レイのバイクにタンデムしてるスチルに度肝を抜かれる私。
また徒歩最強の世界かと思ってたので、乗り物あったのか~…みたいな。まあタクも車乗ってるしな。
そのカフェでミンクさんを小物なチンピラにしたみたいな同僚に苛められている水野を見てレイは憤り、いきなり水野ちゃん呼びに…。
このあたりのレイの世話焼きおばちゃん感がじんわり染みる…。

一方暴行事件を頻発させている謎のグループは、レイの同僚アラタを襲い、ついにはレイまでも暴行に巻き込まれる…。
やがて暴行グループのリーダー、桐原という男が浮かび上がり…?

予想どおり、桐原は水野でした。
桐原、水野やめるってよ。
正体バレして、かわいめなロングスゥェットから一転、暴走族のリーダーみたいになってるのにボフォッてなった。
髪はショートボブのままなのがまたいいギャップ。

水野改め桐原の欲望は「兄貴からの暴力」
兄貴からの暴力なしじゃいられなくて、なのに兄貴は自分を置いてどこかに行ってしまった。新神海に来たのも兄貴を追ってとのこと。

誰に殴られても犯されても兄貴には遠く及ばなかった…ととうとうと語る桐原…。
兄貴にも犯されてたの…?そこハッキリさせて!
とにかく桐原は暴力大好きブラコンマゾという爆弾だったのですが、そんなものに怯むトワではありません。
euphoriaで桐原の欲望を解放し、今度はボコ殴り合い。
その描写が延々続いてイタタタタタってなるのですが、だんだん桐原の声が色っぽくなってきて、ああこれ殴り合いという名のセックスなんやなあと思いました。生稲のときもそうですが、相手の欲望を開き、受け入れるというeuphoriaという行為は疑似セックスなんですよね。
発売前、この3人ともセックスしてほしいと言っていた私ですが、むしろセックスよりどえらいことになってるな…。

浅倉

レイルートを経てからのタク寄りのルート。
ルーストに来ていた、お堅そうな似つかわしくない客。興味をそそられたトワはカウンターの隣に座り、話しかけたあげくに手まで握る。
完全にビッチの所作…!
びびった客はそそくさを店を出、レイは「そういうのやめなさいよね」と完全に男漁りを嗜める姿勢。この、爛れた行為も日常の一部として消化している緩さ…。そういうの嫌いじゃない。
男は貴之口医院の医者で子供大好きとの評判…となればああペドだなと普通に100人が100人思うでしょう。
実際、親から虐待を受けてるハヤトという少年の世話をしていて、さらには教会に通い、そこに飾られた天使の絵をガン見。
やべえな…こいつ…とプレイしているこちらも思ってしまいます。

しかしこれはミスリードで、じつは浅倉の欲望は「天使を自作したい」という斜め上のものでした。
例のごとくその願望を自分の身体で叶えさせるトワ…。手術台にうつぶせになり、浅倉が用意していた天使の羽根ギミックを背中に縫いつけられる…。
ていうか、医者のくせに雑すぎない??
もうちょっと綺麗に羽根っぽく仕上げてほしい…。小学生の工作じゃねえんだから…。
ブラックジャック先生なんて「私を鳥にしてください」と頼む少女を、空が飛べるレベルで鳥人間に改造してたぞ。

浅倉にしても天使を作ってどうこうしたいというわけでなく、ただ天使を作るということをしてみたかっただけなんだよな…。手術が終わったあとは燃え尽きて放心してたみたいだし…。そのへんムカデ人間のヨーゼフ・ハイター博士に通じるものがある…。
そしていつものように事後処理班のタクがやってきて、ギミックの除去と背中の縫合…。天使に改造されたトワのスチルは異形の美を讃えていたけど、痛そうでしんどすぎる…。こんなに切創ばかり作ってて破傷風にならないか心配だよ!!

そんな感じで攻略キャラのルートに入る前にトワの業の深さをたっぷりと味わわされたルートでした。

次回はレイルートの感想です。

 

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