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2020年6月 6日 (土)

東京24区 白洲武彌ルート感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

白洲武彌さんルートの感想です。

それにしても24区は難しい名前の人が多いんで辞書登録しまくったわ…。特に晟尋なんて晟の字をどうやって出すのかわからなくて、しかたなく公式サイトからコピペして登録しました…。

それはともかく白洲さんですよ!!

なんかすごい萌えのポテンシャルを秘めてる予感がひしひししていたのです。
発売前にcool-Bで出されたSSでは白洲さんの私生活が描かれていたのですが、祖母、母、妹の三代の女たちが強くて都知事の白洲さんですら形なしだったり、祖母や母には丁寧な言葉遣いだけど、内心では江戸弁だったりとけっこう萌えポイントを突かれていたのです。

実際萌えのポテンシャルはすごかったです。

以下おりたたみー。

共通ルートで、テレビ出演した晟尋に困った質問を受けるよう仕向けたり、序盤から敵意むき出しな白洲さん。

彼は現状内閣に強い不満を持っており、何かと晟尋と若手のカテゴリで括られるのが、二重の意味で癪なのでした。

で、政府が発足したテロ対策委員会に、自分に権限を大きく持たせるようにねじ込んでくるわけですが…。

話は序盤から大きく分かれます。

ひとつは「恋ではなくマウンティング」なルートで、白洲をねじ伏せようと策を講じるも、本来味方であるはずの与党の面々がだんだん晟尋の足を引っ張り始め…。疲れと身内への不信感が募り出したところへ、白洲が乗っかってくるというルートです。

この晟尋が摩耗していく過程がけっこうコツコツネチネチ描かれるので、こっちもぐったりしてきて、その心の隙間にひょいっと入ってくる白洲さんにこっちもシンクロして縋りたい気持ちになってしまいます。

乗り合わせたエレベーターの中でお誘いをかける白洲さん。
ここのスチルの、チベットスナギツネのような死んだ目をした晟尋にちょっとブフフッてなる。

ちなみにこのシーン、公式でのシーン名が「ナンパ」になってて身も蓋もなさに吹く。

しかし私はこのシーンが好きだ!白洲さんルートの中で一番好きなシーンかもしれない。

とにかく会話の流れが絶妙でさあ!

何気ない会話から白洲さんの政治家としての格の違いを思い知り、自分の現状に情けなくなる晟尋。
そこへ「其扇先生が今しんどいのは、そう、簡単なことだ。群れに入るか、野犬になるか、はたまた別の何かか。…自分の立場を決めきれないからだ」と晟尋の揺らぎを突いてくる白洲。この茶介さんの喋りのトーンがよくてねー…。

そしてさらに「本当に強い組織はリーダーだけ強くても意味がない」と言い「俺はもう、欲しいヤツは決まってる」と誘いをかけてくる…。
やべえよ!白洲さんのこの人心の掴みっぷり!さすが都知事になる人は違うな…。

ちょっと話逸れるんですけど、私会話劇がすごい好きで、大筋全体に多少粗があっても会話劇が面白かったらわりと大目に見てしまうとこあるんですけど、24区(というかラブデリ)の会話の無駄のなさが本当にすごい。
24区が長くてもダレずに読めて、政界の難しい話しててもついていけるのはひとえにこの会話の妙のおかげだと思う。

それはともかく、そんな晟尋に「マウンティングされてみるか?」といきなり吹っ掛けてくる白洲都知事。

それが暗喩なのか本当に性的なことなのかよくわからないまま、プライベート番号を記した名刺を受け取ってしまう晟尋…。

その後いろいろ考えて、晟尋は白洲にマウンティングされる腹を決める。
かくて帝国ホテルのエグゼクティブスイートの部屋へはせ参じる…。

帝国ホテルのエグゼクティブスイート!!!
最近は令和攻め仕草とかで、コテコテのスパダリ行動が揶揄られたりもしてますが、都知事たるものそれぐらいの部屋とらなきゃね!

そしてそこには、オールバックを崩してゆるふわ天パ状態の白洲さんが!!!
白洲さん…そんなくせっ毛だったの…?つか毛量違くない?ふだんどんだけワックス使ってんの…?

それはともかく、いまだ何故白洲が身体を求めてくるのかピンときてない晟尋に
「必要なのは弁が立つ君の言葉より、まったく範囲外の、聖域にあるものを……生の君を、俺に触れさせるってことだ」とあくまで色恋じゃない方向性で口説いてくる白洲さん。
そんな白洲さんの言葉に「わかりました。シャワーを浴びてきます」と晟尋も覚悟完了──
そしてシャワーの音とともに画面がホワイトアウトし……。
次のシーンには、晟尋の眼前に白洲さんのチンコがあってブッフォワァッてなった。早すぎ!!!

画面は二分割されており、白洲さんの顔と、白洲さん目線の晟尋の顔が拝める仕様になっております。

おずおずと舌を這わせるも「まるでよくない」とからかわれ、負けん気の強い晟尋はムキになって本気フェラを開始。
差分で頬が膨らんでいる描写もあり、かなり気合のはいったフェラスチルです。

その後は晟尋を上に乗っからせてのマウンティングセックス。

ピロートークも甘イチャを含みつつも、政治絡みの話で大人の男って感じです。

3年後──新党を立ち上げた白洲と晟尋は選挙に大勝利し、国会に乗り込むことに!
報道陣を前に颯爽と立つふたりのスチルの男前なことよ…。
このふたりがその後もセックスしてるのかはさだかではありませんが、ブロマンスの魅力たっぷりのルートでした。

もうひとつのほうは、白洲さんが都知事になるきっかけでもあった、自衛官自殺事件の謎に迫るお話。

自殺した自衛官の情報をメールで募った晟尋は、その中に「自衛官は同性愛者だったからいじめられた」という情報を発見する。
その情報を共有すべく、白洲さんの自宅を訪ねる晟尋。

そのネタの真偽はいまいちあやふやで晟尋が「同性愛者が偏見の目で見られるとはいえ自殺しなきゃいけないほどじゃないですよね」的なことを言うと「そう、お思いですか?」と白洲さんが眼光閃かせる。

自分の友人がもしゲイでも自分は引かないし、いまどきそういう価値観も変わってきてるし…という意味のことを言う晟尋を白洲都知事はせせら笑い「実証実験をしましょう」と言う。
そして晟尋を窓辺に誘い突然のキス!!

怒り心頭で帰宅するも、白洲の行動には理由があると考える晟尋。「きっと面倒なことになる…」と思った予感は的中。

次の日、事務所に週刊誌からのファックスが送られてきて、その内容が其扇議員と白洲都知事の禁断熱愛!!
めっちゃっくちゃ取り乱してる蓼丸がおかしくて爆笑!晟尋はかえって冷静に。そうして実証実験の真意を理解する。
自分が同性愛者であることを周りの人間がどう見るかを体験しろという──

えええ…自分にも降りかかるのに…無茶しよる…。つか白洲さんのほうがリスク大きいやろ…恥辱系のエロでどう考えてもバレたらお前のほうが破滅だろみたいな男が人バレギリギリ羞恥プレイをしている時に思うような気分になりました。

それはともかく晟尋のSNSには応援コメやヘイトコメが入り交ざり。なかには応援イラストを送ってくる人もいて、蓼丸がボソッと「生ものに直接はだめなのに…」と言うのに吹いた。よく知ってるね!

なんとかこれは誤解だということを世間に告げ、そのへんはふんわりと鎮静化。
その後はわりと共闘的に事件解明にかかわっていく二人。しかし裏で事件を封じ込めようとしている存在がいて…?

まあそのへんは色々絡み合ってて説明が難しいのでやって体感してくれ!という感じ。
それよりその裏で噛んでたオッサンの娘婿が異常に性的でびびった。最初に出てきたとき「なんだ…この受け感丸出しの男は…」と思いました。
協力関係を結んでいるうちに白洲さんと晟尋も好感度もあがってきて、プライベートでは晟尋、武彌と呼び合うようになり、隠れ家的バーで、キャバクラ並に密着しながら酒を呑むなど大人のしっとり感を醸していきます。

なんだかんだで事件は一段落つき(すべての解決ではない)──

雨の中での相合傘。ふたりの想いが通じ合うシーン。ここもねー会話が絶妙なんですよ。「好き」というような言葉は使わず、探り合うようにくすぐりを入れるように言葉を交わし、やがてふっと、あうんの呼吸のようにキス……。

その後白洲さん宅でセックスするんですけど、マウンティングの時よりも当然糖度高めで、晟尋を後ろから抱きすくめ「俺のもんになれよ。全部」と甘く囁く白洲さん。これを茶介さんの声でやられたら優勝ですよ。

立ちバックという、初めてするには高度な体位で甘イチャなセックスを遂行し、恋人同士になったふたり。

しかし二週間後、再び二人の関係がすっぱ抜かれる!!!

が、しかしこれは白洲さん自身の盛大なカミングアウトだったのでした!!!

しかもテレビ中継で!!
なんて豪快な……。ていうかこれ蓼丸大丈夫?立ち絵がすでに鬼の形相なんだけど……発狂しない??

いや、BADENDで、白洲さんと晟尋のマウンティングセックス盗聴してぶっ壊れて、晟尋に睡眠薬盛ってハメ撮りするENDを見てしまったから…。まあそれ以前も他のルートでヤバげなとこチラチラ見えてたし…。

まあ、遊馬さんBADのときのように、晟尋が国のトップに立つことを目標にシフトチェンジして乗り切るのかなあ…。元々晟尋と恋愛関係になろうとは思ってないどころか、晟尋が結婚して子供作ったら教育してえ!とか思ってるやつだし…。

しかしノリはコミカルなラストなのに、蓼丸の「先生、総理からお電話です」と言う声が完全に死んでて、こええ!!となってしまった白洲さんルートでした。

次は大トリで真相、そしてヤバさを解き放った蓼丸ルートです。

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