東京24区 総評
後藤羽矢子です。
東京24区を始める人も増えてきたし、ここからまたホリワお得意の怒涛の派生攻撃が始まるんだろうなーと思うとワクワクしますな!
先日、松本さん宅へ行って、複数買いした24区をインストールさせてきました。松本さんは現在萌えのリソースをかなり黒バスに費やしており、インストールされる待ち時間に黒バスのキャラソンを聴かされました。
互いにゴリ押しをするスタイルの私たち…。
何かにどハマリしている人の心に割り込むのはなかなか難儀ですが、頑張って圧をかけていきたいと思います。
それはそうと総評です。
まずはネタバレに抵触しない部分から。
システムは快適。セーブスロットも潤沢。欲をいえばセーブデータにマーキングできる機能が欲しかったけど、まああればいいかなぐらい。
ENDリストは欲しかったかも。すべてのENDにスチルがついてればスチルの回収がENDの回収とわかるけど、けっこうスチルのないENDもあったからなあ…。あとこれメビウスラインのときも言ったけど、公式からのEND名が欲しいというところもあります。まあでもビジュアルファンブックが出たら公式からの名づけがあると思いますが。
ボイスセーブも健在。今回もメビウスラインのときみたく馬鹿ライブラリーでも作って遊ぼうかと思ったら、24区の皆さん、あんまり「馬鹿」って言わないんですよねー。晟尋が蓼丸にたまーに「阿保」って言うぐらいで…。やっぱり京都人には馬鹿はシャレにならないのでしょうか。
スチルは概ねご褒美レベルですが、たまに気になるところがある…。パースの効きすぎてる絵とか…。いや絵の迫力を出すための嘘パースはアリアリのアリだと思うのですが、タイガが尾行してた相手に銃を突きつけるスチル、銃口でかすぎやろ!最初カメラでも設置したのかと思ったぞ!
そんな感じでたまにブフっとなってしまうパースがある以外は眼福でした。
あ、絵方面の不満としては、話のボリュームに対して、ちょっとスチルが少なめかなあ…。そのぶん立ち絵の表情差分が多いし、ちょこちょこ動いたりしてるんで飽きはこないんですが…。でもここのシーンにスチルがあったらなと思うところもちょっとありました。
ネタバレに抵触しない感想はこれぐらいかな…?
以下おりたたみー。
正直いえば前情報の段階では、ドキッ!ホモだらけの政界!どの政治家たちもみんな晟尋を狙ってる!セクハラあり枕営業ありのエロエロポリティカルストーリー!なんてものを想像していました…。
それが体験版をやった頃から「こりゃ…かなりマジじゃねえか……」と考えを改め、実際にプレイしてみたら映画化決定!!ぐらいの骨太ストーリーで、いい意味で裏切られました。
なんせキャラたちがみな、頭がよくて他人の機微に聡くてサバサバしているので、変な誤解やすれちがいがなく話が進んでいく。イライラしないし気持ちがよくて好感度あがる。
宮丘さんなどのサブキャラたちも、みなそれぞれの人生が感じられる愛すべき人々。
三条総理も、正直いうと声が一条和矢さんだし、絶対エロに絡んでくるだろう!と思っていましたが、全然そんなことありませんでした!
しかしそうやって地に足がついた世界観なぶん、エロや萌えのケレン味は少々薄い…。
ほら、千家ルートでの融合したとか、死霊愛人とか、手に手を取り合っての地獄への道行きとか……。ああいうの腐女子(というか私)の大好物なもんで、そういういい意味でのエグさが足りないのはジャンルが違うとはいえ、ちょっと寂しいかな。
あとBLゲームの定番、ルートごとに彼氏色に染まるやつ。
あれがほとんどない…。でもしかたがありません。
メビウスラインの場合は京一郎が年齢的にも立ち位置的にも無垢すぎるので、染まりやすかったというのもあるんです。
晟尋は29歳ですし、政治家として立派に立っているので、人として固まっているというかブレがないんです。
むしろ24区は彼氏たちのほうが晟尋色に染まってる!
特に遊馬さんとタイガ!
遊馬さん、積極的に晟尋の好みに寄せていきそう…。そのうち自分も変パンツ穿きだしそう。
タイガは人間ルートでも晟尋ファーストだけど、犬ルートではさらに晟尋の望むままに自分を変えていきそう…。今後の派生ではどっちもやってほしいですね。
蓼丸も晟尋によって大きく人生を変えられているので染まっているといえる。
唯一あまり染まってないのが白洲さん…。さすが晟尋にマウンティングできる男…。
そんなわけで、骨太ストーリーに王道と新味を絶妙に取り込んだ意欲作でありました。
迷ってる方がいたら、ぜひ、作品世界が現実とリンクしているこの時期にやってほしい!
次回からは特典やらこまごまの雑多な感想を書いていきます。
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