咎狗の耳

お話は、主人公である青山せつなくん(20歳)が、夏休みのバイト(蔵整理)のためにとある田舎町へと降り立つところから始まります。

しかし案内された産形邸は予想を遥かに上回る豪邸、そしてそこにはいわくありげな6人の男たちが集まっていた……。

黒子の恰好をした化野という進行役の言うことには、この7人は産形家の跡取りを決める儀式「六天狗」に参加する者たち。

六天狗とは六日間この屋敷に滞在し、その間にただ一人退出せずに残り、天狗に気に入られた者が産形家の莫大な財産を継ぐことができるといういわばクローズドゲーム。
ただルールが漠然としすぎていて、なにやら釈然としない皆々。

せつなくん以外のメンツは。

プライド高そうな全方位見下し系の医者、乙骨十全。
若さの万能感でこれまた無邪気に他人を見下してる高校生ゆーちゅーばーの渡千尋。
穏やかそうで一番話が通じそうな小説家の野辺万里。
目の隈がひどく、一目で社畜だなとわかる帷子百世。

そして──身震いするほどの美貌をもつ黒塚一動。

せつなくん以外は積極的に参加しているモヨウ。
せつなくんも、よくわかんないけど日給はくれるみたいだし、早々離脱するだろうからそれまでのんびりやるかーと腰を据える構え。

そこへ妙に急接近してくる黒塚くん。
その急接近ぶりがいきなりすぎる。
与えられた自室で夕飯までの仮眠をとっているせつなくんの寝込みを襲うというノーディスタンスぶり。
といってもせつなくんの雄っぱいをTシャツごしに揉む程度ですが…。
この黒塚くん、妖しげな美貌とは裏腹に人懐こい性格らしく、猫の鳴きまねなども交えてすり寄ります。
せつなくんがとりあえず一番邪気がないから、手を組まないかというお誘い。
全面的に信用してるわけでもないけど、この右も左もわからない状況ではやっぱり仲間が欲しくなるもの。なんとはなしに了承する流れに。

この子がどうやらメイン攻略キャラっぽいな…。そして攻めだろうな。美人攻めは冬いもの伝統だしな…。

そうこうしているうちに夕飯になりギスギストークタイム。
自己紹介や参加理由などそれぞれ語るも、それが本当であるという証拠もなし。
自分たちが何をしたら合格なのか失格なのかもわからないまま腹の探り合いは続く。
しんどみを感じつつ眠りにつくせつなくん。

そして次の日の朝──物腰やわらかな小説家の野辺さんが、死んでいた…。

えっ？！もう退場？野辺さん黒塚くんの次にイケメンだったのに…。
てことは攻略キャラは全員てわけじゃないのか…。もしかして黒塚くんだけかも？

プレイしてる私は呑気に攻略キャラの心配をしていますが、せつなくんらはそれどころじゃありません。
そして六天狗における合格は「最後まで生き残る」ことだと気づくのでした。

きたあああ！！！クローズドデスゲーム！！
盛り上がってきたところで体験版も終了。

いやー…絶対これ面白いわ！はよやりたい！
BL部分も楽しみだけど純粋に話の先が気になる！

体験版が出たということは、製品版もそう遠くないうちに出るでしょう。
いやー今年やっぱり豊作だわ！