« BL死にゲー | トップページ | 期待 »

2019年3月22日 (金)

アルテールエゴやりました

後藤羽矢子です。

アルテールエゴ終わりました。
冬いも作品は、糖衣、ザラマンダー、Rivers of Blood、間男スレイヤーとプレイしてきました。

アルエゴはMさんにゴリゴリ推されていたものの、冬いも作品のなかでは一番古いし、ハッキリとしたBLではないということで、少しやる気のフックに欠けるところはあったんですが、始めてみたら面白くてほとんど一気にやってしまった…。

最新作から古い作品へと遡る形でプレイしていくと、普通ならだんだんUIの洗練されてなさとかグラフィックがしょぼくなってくるという粗が目についてしまうものですが、なんかアルエゴの立ち絵がいままでやったなかで一番ええ感じに見える…。鋼線を操る千雅也さんのポーズとかカッコイイよね…。
まあそういうこともあって、興を削がれることもなく楽しくプレイできました。

あっ、どうでもいいことだけど、冬いものゲームっていつも効果音でかいよね…。私はいつもBGMと効果音のボリュームを半分に下げる。
今回も始めるやいなや、雀がめっちゃチュンチュンチュンって鳴きまくるんで「雀の声がでけええ!」と思いつつ、ボリュームを半分に下げ、その後もセミがジーワッジーワッと鳴き、秋の虫がリーリーリーリーと激しく鳴くんでそのたびにボリューム下げてたら最終的に3分の1まで下がりました。

お話は戦国時代、暗殺業を生業とするふたつの村、「キ」と「フセガミ」が舞台。
ふたつの村は隣り合っているものの、行き来も交流もほぼゼロ。明確にいがみ合ってるわけでもなく、ただただ互いを禁忌とみなして触れないようにしてる…という雰囲気。

主人公は若きキの頭領、千雅也(ちかや)さん19歳。彼は夜な夜なフセガミの頭領の息子、野分(のわき)くん17歳とふたつの村の境界あたりで逢瀬を重ねていた…。逢瀬といっても色っぽいことは皆無で、ふたりで饅頭食ったり相撲とったり竹とんぼ飛ばしたりしてるんですが…。
ふたりは兄弟のように慕い合い、いつかふたつの村を和解させようという夢を抱いている。
しかしとある事件がきっかけで、誤解とすれ違いが膨らみ、ふたつの村は一大戦争へと発展していく…。

視点はキ側、フセガミ側に交互に切り替わり、どっちの陣営にも肩入れできる仕様。戦力と統率力はキ側が高いけど、マンパワーとクセはフセガミ側が高くて三人官女と呼ばれるキチガイ女三人組(特殊能力使い含む)など厨ゴコロをバリッバリに刺激するキャラも目白押しです。
それと拍手コメントにて、ふたなりがいるという情報を得ていたので、えー誰がふたなりだろー…マンコのある男じゃなくてチンコのある女だよなあ…このバツキン女かな…と思っていたら、対魔忍みたいな格好をした鬼火さんという人で、パツキンは犯される側でした。

そして魅力的なサブキャラもいっぱいいるものの、みんなかなり容赦なく死んでいく…。
しかも皆さん死にざまがむごい…。
野分くん、最愛の妹の惨殺死体の第一発見者になるわ、師匠が目の前で爆死するわでPTSDにならないか心配になりました。玉森くんのときにも同じこと言ってた私…。

そして主人公格にも容赦はなく、千雅也さんと野分くんの最初の一騎打ちで、野分くんは右腕を切断され千雅也さんは右目を失いました。

このあたりで、いったいどうなってしまうの~?!という感じでクリックが止まらなくなった…。

その後、手負いになったふたりがそれぞれパワーアップするためのイベントへ。千雅也さんは自分のなかの鬼の人格と統合をはかることだったんですが、野分くんは人外尼僧からセックスでパワーをもらうというもので爆笑。
野分くんこれが筆卸というのもなかなか切ないな…。でも千雅也さんも童貞だしな…。

このイベントに際して、千雅也さん側も野分くん側もお付きを従えたパーティを組んで、村の外に出るわけですが。

千雅也さんパーティは、医師の五郎太、女装男の青枝、千雅也の若き叔父朱人、野分パーティは、一番の従者不知火、頭脳派文殊郎、可愛い顔した脳筋久鉄。パーティバランスは一見カオスに見えて、遠距離攻撃と近距離攻撃がいい具合に配分されてる…。
キャラクター的にも、知性派、バカ、ホモの配分だし…。
しかしこのパーティも、話が進むにつれ、七人の侍のごとく少しずつ死んでいく…。特に終盤の五郎太VS久鉄と青枝VS文殊郎戦はマジでどっちが死んでもおかしくない状況でハラハラした…。私は中盤くらいまでは、フセガミの分が悪すぎたせいで判官贔屓でフセガミ応援してたんですが、この頃になるとどっちの陣営にも気持ちが入っているので、どっちが勝っても負けても辛いという気持ちに…。

そしてラストバトル…の前に事の発端であった、野分くんの妹殺しの真相が明かされるわけですが。
さすがにこの段階になれば、いかな鈍い自分でも察しはついてたんですけど、そこに至るまでの伏線の張り方とミスリードが上手いなと思いました。最初に千雅也さんが犯人?!でも絶対それはないよな…と思わせといて、鬼の人格の散華也(この厨ゴコロに響くネーミング…)の存在を示し(ああ…コイツが…)と思わせといて…実は!みたいな。

野分くんの幼い頃からの従者である不知火がアヤシイ…となるのは、野分くんが腕切断されたあたりで、このじわっじわっとヤバさが露呈していく過程も上手い。
でも不知火の身上の真相までは思い至らなかったので、真相バレに至ったときはけっこうびっくりした…。

そして最後の最後の復讐抜きの男同士の一騎打ちは痺れた…。

千雅也さんと野分くんの情は、ほんっっっっっっとーにあくまで友情で、友情が行き過ぎてホモみに達してるという感じでもない。盲従がホモみに達してしまった人もいるし、反発がこじれてホモみに達してる人らもいたので、そのへんの情の描き分けができてるのがいい。

ところで、アルエゴもクリアしたんで、同人誌にあった小説を読んだんですが。
カップリングは、反発がこじれてホモみに達してしまった朱人さんと浮舟さんのふたりでした。
同人誌といえ千雅也さんと野分くんにしなかったのは大変によい。不可侵領域が守られている感じで……。

そして読み始めたわけですが……。

えっ…これ見てもエエやつか?

本編で重大な裏切りを働いてた浮舟さんをキの里に帰らせるため、朱人さんが浮舟さんを徹底的に犯して隷従させるという流れ。
それはいいとして、すっかり仕上がった浮舟さんは、千雅也さんの前で朱人さんのチンポしゃぶったあげく尿まで飲む……。
そんなもの見せられる千雅也さんもいい迷惑だよ!千雅也さんめっちゃ引いてるじゃねえか!
まあ引いてる千雅也さんが可愛かったからいいけど。

まあそんなわけで、同人誌にブフォッとなったのも含めて楽しめました。

シナリオは本当に面白かったし、絵もだいぶ慣れた。
ここまで書ける人なら、ゲーム会社でライターやってもいいレベルと思うんだけど、やってないのかな…?

そして残るは鉄条の囹圄だけになったのですが、いままでのゲーム、足早にやりすぎたんで、これはもうちょっとねぶねぶとやりたいと思います。

|

« BL死にゲー | トップページ | 期待 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« BL死にゲー | トップページ | 期待 »