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2018年7月12日 (木)

贄の町 ココルート感想ネタバレ

後藤羽矢子です。
繁忙期に入って、川瀬の誕生日に何もできずに痛恨ですが、贄の感想はなんとか書きたいと思います。
そういえば他愛もない話ですが、贄の町はやってなく情報も全然入れてない松本さんに「いまやってるBLゲーってこれでさー」と絵を見せたところ「漫画家の絵みたいだね」と言うので、ちょっとびっくりしました。
「お目が高い!まさに絵師は漫画家の人です」と私が言うと「なんかイラスト専の人の絵と漫画家やってる人の絵って違うんだよねー」と松本さん。私には全然わかりませんが。
それはそれとして、まずはざっとしたあらすじを。
以下おりたたみー。
主人公、清澄日天くんは、ガテン系アルバイター。いくつものバイトをかけもちし、人のいい社長にも心配されるほど。のっけからあまり幸せそうじゃない生い立ちの香りがしてきます。
次のバイトに向かう道すがら、すれ違った喪服の青年が落とした花束を「落としましたよー」と拾ってあげる日天。しかしいくら走っても青年に追いつけない。
路地に入り、追いつけないことにだんだん恐れを抱くも、結局追いかける。ここで追いかけるのをやめる選択肢を選ぶといきなり死にます。
ミシシッピー殺人事件かよ。
それはともかく、路地を抜けると、そこは別世界でした。
昭和感は漂うものの、一見普通の世界のようで、壊れた人形のような化け物が襲い掛かってきます。
そこを通りがかった人らに助けられ、気づいたらとある宿(下宿)の部屋。
その下宿の大家を名乗る少年の言うことには、ここは死人の世界。ただ、本来のあの世ともまた違う。
この下宿は、現世ではまだ肉体が生きている人の精神体が集う場所、つまり植物人間だったり昏睡状態だったりしてる人。そういう人たちの肉体が死ぬと、住人は宿を出て死者だけの街に移るのだそう。
宿の住人も含め、この世界の人間は、精神体なわけなので当然死なない。宿の住人笑男さんは同じ住人のあすくにことあるごとに金属バットで殴られ頭から脳漿飛び出させてますが、しばらくすると元通りになります。
けれど日天だけは何故だか生身のままこの世界に迷い込んでしまったとのこと。
大家が言うには、本来なら帰りたいと思えば、帰ることができる世界だそう。

あー…つまりここの住人、全員帰りたくない曰くがあるってことか…と早くもゾクゾクする私。
日天はそう言われても「帰りたいと思ってるし!」と途方に暮れる。
とりあえず下宿に身を寄せ、なんとか帰るための方法を探そうと決意。
こうして不死の世界でたったひとりの生身である日天の奇妙な生活が始まる…。

ちなみにたったひとりの生者でもある日天は、腐りかけた果物のような魅惑の芳香をぷんぷんさせてるらしくて、世界中のみんなが君を狙ってる!状態。こりゃ下宿のみんなもフラフラ引き寄せられるんでしょう?!
それはともかく、情報収集のために一日2回、下宿の人間に聞き込みをするターンに。なんかここラキドを思い出すなー。
下宿には、攻略キャラ以外の住人もいて、現世では警察官だったという目の隈がすごいオジサン、だけど名前は可愛らしい小町さん、一目で変人ナルシスト枠だなとわかる燈さんなどがいます。あとグラや名前のない住人もチラホラ。
もちろんここは目当てのキャラに聞いていくのがセオリーですよね。
そんなわけでせっせとココさんに聞き込み。
ココさんは攻略キャラのなかでは最年長っぽい。
っぽいというのは、ココさんは現世での記憶を失っていて、ココという名前も仮の名。
下宿では家事全般を請け負っていて、面倒見のいい、ちょっとお母さんポジション。
右も左もわからない世界で、美味しいご飯を作ってくれて、優しくしてくれる人がいたら、そりゃコロッといきますよね…。さっそく全面的に気を許す日天でしたが、つきあいを深めていくうちになんだか微妙な違和感を抱くことに…。

というのもココさんはめっちゃヤリチンだった。

街の女たちと平気でキスをしたり抱き合ったりしてるのを目の当たりにした日天は困惑しきり。
「そういうことは好きな相手をやるべきだ!」と言う日天に「俺はみんな好きだし大切に思ってるよ?」とぬけぬけ言うココさん。

童貞の日天くんは面食らうばかり。
自分がどうこう言う権利はないけど…なんかココが不特定多数と関係を持ってるのがやだ…と思う日天は、夜に女と会う約束を反故にするようココに水を向ける。
それをあっさり承知し「代わりに日天くんが俺と一緒に寝てくれる?」と言うココ。
「いいよ」と意味もわからず承諾する日天くん。

もちろん一緒に布団にはいった途端、ちんぽを握られます。
キョドる日天にかまわず愛撫を続けるココ。テンパった日天はとうとう涙ぐんでしまいます。
さすがに驚いてやめるココ。半泣きになりながら「俺、男だぞ!」という日天くんの上擦った声が可愛い。
そこで日天の童貞を知ったココは、少し慌ててごめんねと謝り、あやすように日天くんを後ろ抱き。
そこで日天は、ココが誰かに必要とされたがってることに気づきます。
ココはそれを肯定し、誰かに必要とされないと満たされないと言う。
家事をやったり、いろんな人に優しいのも、無私の献身ではなく、自分を見てほしいから。
だから日天くんは理想的なんだとココは言う。
この世界で頼れるのは自分しかいないからというココに、エゴっ!と思うもののココを嫌う気にはなれない日天くん。
そうしてふたりは約束をしあう。
ココは日天を全身全霊で助けるから、日天もココ以外の人間を頼らない──と。
そんなわけで出会ったときから日天に傾倒ぎみの成臣の助力を断ったり、ココの重い束縛を受け入れる日天。ココも約束どおり日天を守るため、襲い掛かってきた住人の盾になり怪我を負う。
怪我してもすぐに治る世界ではあるものの、責任を感じた日天は、血を流すために一緒に風呂に入り、身体を洗う手伝いをしているうちにエロモードに。
これはいわゆる、想いが通じ合う前のプレエロですが、それにしてもBGMが妙に呑気で吹く。
扱きあいをしつつ「若いなあ…日天くんいくつだっけ?」「は…二十歳…」とかそれいまする会話?客と世間話するヘルスの嬢じゃないんだから…。
慣れてるココはしれっとしたものですが、初めて人と性器を合わせた日天はドキマギ。
そうしているうちに親密度もあがっていきますが…。

ある日、街を探索中、ゴロツキが幼女をレイプしようとしてるところを目撃!
それを助けようとするふたり。しかし何かがキレてしまったココはゴロツキを惨殺(死なないけど)錯乱状態になり「エッチしようエッチしよう…」とうわごとのように繰り返すココ。
そんなココを抱きしめて、なんとかいったんココを落ち着かせるものの、下宿で小町さんと鉢合わせしたとき、ココは「叔父…さん」と呟き、すべてを思い出す!
ええええ!小町さんココの叔父さんだったの?!ていうか似てねええええええええ!!
という私の驚きをよそにココは下宿を飛び出し行方不明状態に。
そして日天はココの過去に何があったのかを小町さんに問う。
それによれば、ココは母親が亡くなったあと、母親を溺愛していた父親に女装させられ性的虐待を受けていた…と。
いま父親に性的虐待を受けていた非処女攻めがブームなん?

それはともかく、その虐待に気づいた小町さんは父親を逮捕し、ココを引き取って一緒に住んでいたのですが、出所してきた父親が居場所を突き止め、ココの両腕を切断してしまった!
ってそれどういう状況なんだ…。このシーン、小町さんの口から淡々と語られるだけなのでちっと盛り上がりに欠ける…。ここは全貌見せずともシルエットだけとかでもいいから雰囲気欲しかった…。
そして、腕を失い、家事ができなくなったココは自分の必要性がなくなったと感じ、小町さんに自分の身体を捧げようとする…。
ここ、想像すると萌えるわ…。きっと白いシャツの両腕が泳いでる状態で、身体全体をすり寄せるようにして、小町さんに迫ったんだろうな…17歳のココ…。
あ…すいません…欠損萌えなんで…。

しかしめっちゃ不健康そうな容貌ですが、精神は健康な小町さんはココを拒絶。ショックを受けたココはマンションの窓から飛び降りようとし、助けようとした小町さんも一緒に落下。
そうしてふたりはこの下宿に来たのでした。どおりでふたりの滞在年数一緒なわけだ。
小町さんは、この世界でココが両腕を取り戻し、忌まわしい記憶をなくしてることに後ろめたさと同時に安堵も感じてたわけですが、それを聞いた日天は、それでもハッキリとココは現世に戻って前に進むべきだという。
とりあえず街に逃げ込んでるココを連れ戻すべく、笑男、成臣、あすくの協力を仰ぐ。
笑男がココのセフレリストを作り、そこを一軒一軒当たっていくという地道な捜索。
合流したとき笑男たちは顔が青く塗りつぶされてるココを抱えていました。
なんでも女の家にいたところをバールで殴って気絶させたそうで…。
シリアスな流れにこういうおバカな風を吹き込んでくれる笑男さん…癒し…。
そうして下宿で目覚めたココと日天を前に「僕、汚いでしょう?」と泣き笑い。
そんなココに日天は「ココは綺麗だ!」と想いの丈を精一杯伝える。
見返りがあるからじゃなく、ココがココだから好きだと言う日天。
そうして想いを交し合うためのセックスをするふたり…。
日天くん表情可愛いなあ!恥ずかしがりながらココに秋波をくれてる顔とか色っぽ可愛い!

そしてふたりで現世に帰る決意をするわけですが、普通、そっちに帰るとここでの記憶を失くしてしまう。日天はイレギュラーの存在だから消えないかもしれないらしい(まあ消えない)
ココが忘れても絶対に会いに行くと誓う日天。
そしてココの本名である「雪平」という名前を何度も囁く…。
現世ではやっぱりココは記憶をなくしていて、それでも日天は二年かけて、ココのいる施設でバイトをし、介護の資格を取って親しい知り合いぐらいまでの仲になる。
そして日天がうっかり言ってしまった「雪平」の名前に反応し、記憶は戻らないだろうけど、心の扉が開くことを予感させつつEND。
いいね!こういう終わりかた!
ココさんは小町さんがくれたという「最高級の義手」を装着していて、ロボ的な萌えみがある…。ふたりがそのうちセックスするようになったら義手をはずして日天が切断面にキスとかして欲しい。すいません欠損萌えなんで…(二度め)
BADでは逆にテンパったココが日天を独り占めしようと両足切断して、囲うENDなのですが、日天がショックで都合よく記憶喪失になってくれたので、ココを親鳥のように慕っていて陰惨さがなくてよい…。そしてスチルで切断面の縫い目まで見せてるのは、欠損ネタの多いBLゲーでも初めてでは?
あ、これソフ倫通してないんだな…。
そんな感じで欠損萌えばかりしていてすいませんが、欠損好きの人にはガチオススメのココルートでした。
次回は笑男ルートです。

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