咎狗の耳

ルートにはいる前の宿の住人聞き込みモード。笑男さんを選ぶと大広間で昼寝してる笑男さんと遭遇。

家族が多かったから、ひとりの部屋よりこういう場所のほうが落ち着くとねぼけまなこで言う笑男さん。そこで笑男さんが養護施設にいて、子供たちのなかでは最年長ゆえのお兄ちゃんポジションであったことを知る。

一瞬驚くも笑男の懐かしむような口調から悪い思い出ではないことを感じ取る日天。

「弟たちが心配してるんじゃないのか？どうして帰らないんだ？」と問う日天に、ここにいれば働かなくて済むしメシもタダだし死なないし」とニート精神丸出しの笑男さん。

あーでも私もちょっとここの暮らし羨ましいなーと思った。自室だけは自分で掃除しないとダメらしいけど、共用スペースは勝手に綺麗になるらしいし服も洗濯せずとも綺麗になる。
ココさんは趣味というか承認欲求を満たすために料理や洗濯してるけど、基本そういうことはしなくていいらしい。

いいなあああああああ…！掃除や洗濯しなくていいとか…。いつでもお風呂が綺麗な状態で入り放題とか…最高やん…。などと生活方面でこの暮らしが羨ましい私でした。

そんなことはどうだっていいんですが。

その後、宿の住人聞き込みターンで、自分を選んでると、グレーのパーカーの上に黒いジャケットをはおったイケメン青年とバッティング。おっなかなかいい男じゃん…と思うも言葉も発せずスーッといなくなる。初回の共通ルートでこの人を見て、その後のココルートでは関わってこなかったので、誰ルートのキーキャラなんだろうなあ…と思ってたら笑男さんルートでした。
それについては後ほど…。

その後ふたりで買出しに行ったり、順調に友好を深めていくと、笑男さんがへらへら笑いながら「ストーブの灯油入れてきて～」と日天に頼んでくる。
「いいけど灯油の入れ方わかんないぞ」という日天。
「生まれてこの方、灯油ストーブなんてテレビでしか見たことない」という日天に、笑男さんと一緒に「なにいいいいいいっ！？」となる私。なんだと…私なんて灯油ストーブがないと生きられないとすら思ってるのに…。

そんなことはどうだっていいんですが。(二度め)

日天がこの世界に迷い込んでしまった唯一の手がかりである喪服の男探しを、突然手伝うと言い出す笑男さん。悪いし…と固辞する日天に「だったら友達になればいーじゃん。友達だったら貸し借りとか気にしなくていーし！」と明るく言ってのける。

バイトで忙殺されてるうちに、かつての友達ともFO気味になってた日天は、笑男さんの屈託のなさにちょっと心くすぐられ、笑男さんと「友達」になる。
そして「どうせならずっと一緒にいたほうが友達っぽくていいじゃん！」と寝泊りも笑男さんの部屋でするように…(日天の部屋に幽霊がでるというのも理由の半分ですが)

そうして笑男と行動するようになった日天ですが、明るくてチャラい笑男が時おり昏い目をすることに日天は気づいてしまう。それはパーカーの男、都々之江の噂を耳にしたとき──

やっぱりあの男は笑男さんと関わりがあるんだね…ﾌﾑﾌﾑ。

そして異形の子供を助けようと川に落ちてプチ寝込んだりした日天はふとムラムラしてオナニーを始めてしまう。

そうとも知らず日天くんはいそいそと、笑男さん所蔵のエロ本を漁り始める。
笑男さんは巨乳好きなのでエロ本もそれ系しかないのですが、日天くんはほどよい大きさが好きらしい。えーいいじゃんん巨乳…。
とりあえず、その中でも小さめな写真をチョイスし、シコり始める日天くん…。

「あー…揉みしだきたい…乳首舐めたい」などと、妙に生々しい心の声を聞かせてくれる日天くん。
しかしあくまでも意識はおっぱいに集中している…。やっぱりマンコ舐めたいとかはBLゲーの主人公としては思っちゃいけないのでしょうか。

もうすぐイキそう…ってなった絶妙のタイミングで、目の前に現れる笑男さん。笑男さんは普通に部屋に入ってきたけど、シコりに夢中な日天くんは気づかなかったのです。

出そうなところで中断されて悶々とするも、やっぱり笑男さんがいるところではイキきれない日天くんに「手伝ってやろうか？」とずいっと迫ってくる笑男さん！

そうして素股に突入してしまうふたり…。
このときのスチルの日天くんの表情がじつによい…。
怒ったような顔をしながら、初めての快感にキョドってる感じがじつに上手い…。立ち絵もそうだけど、この作品、表情が本当にいい。喜怒哀楽だけじゃなく、怒と楽の境とかグラデーションな部分が描けてる。
日天くんがイくときの唇の食いしめ方がめっちゃカワイイ！
しかし精液の量すげーな…。

呆然とするものの、笑男さんのケロッとしたノリに流され「まあいいか…」みたいに済ましてしまう日天くん。

その後、宴会をやって飲みすぎてうぷっとなった日天くんの、ゲロ吐きを幇助してあげたりと何かとイベントがフェチい笑男ルート…。
主人公がゲロを吐くシーンは数あれど、実際に吐瀉物がスチルに描かれたのは贄が初めてだはないだろうか…。なかなかチャレンジフルな作品ではある…。
ところで飲みすぎてゲロ吐くときは、コップ一杯の水を一気に飲んでから吐くと楽に吐けるよ(どうでもいい情報)

それはともかく、二日酔いで水を飲みに階下に行った日天は、笑男さんと燈さんが立ち話しているのを聞いてしまう。
それによれば、笑男さんは都々之江をおびき寄せる餌として日天を利用していると──

ショックを受け、笑男と距離を置こうとする日天だけど、こんな宿のなかで距離を置くなんてなかなかできず…ふたりの間に気まずさが積もっていく…。

そんな折、ふたりのぎくしゃくを察したココさんらが「どうしたの？」と日天に問う。
そこへ燈さんが日天の代弁とばかりに笑男さんの不実を訴え、ついでに都々之江との過去の因縁のことまで喋り始める。

それによれば都々之江と笑男さんは同じ施設で育った親友だったけれど、都々之江は笑男さんに激しく傾倒していて崇拝に近い気持ちまで抱いていた。そして笑男の一番になりたいと思うものの、笑男さんは弟や妹たちに平等に愛情を向けている。思い余った都々之江はある夜、弟妹たちと施設の職員を皆殺し。そして笑男さんも殺しかけ、自分も自殺未遂をしてここにやってきた。

笑男は都々之江への復讐に燃え、都々之江は自分に向いているその気持ちを永続させるために笑男から逃げ回る。そんなときにこの世界の住人なら惹き寄せられざるを得ない芳香を持つ日天が現れた……。

それにしても燈さん、ちょっと説明要員感がすごすぎない…？

いちおう大事件だったから当時そのことで持ちきりだったとか、じつは燈さんショタペドで子供関連の事件に造詣が深いとかいろいろ理由はあったんだけど…。

そんないきさつを知ってショックを受けるも、まだ自分を餌にしたことに引っかかりを感じる日天…しかし成臣に「日天さんが怒っているのは、餌にされたことより大事なことを話してくれなかったことでは？」的なことを言われハッと自分の気持ちに気づく。
くあ～…成臣いいヤツ～…。成臣ルートやった後だとよけい染みる～…。

笑男への想いに気づくも、成臣との仲を誤解され。カッとなった笑男にレイプされてしまう日天…。あかんて！レイプは！と思いつつも、口を笑男の大きな手で塞がれながら涙を流す日天に興奮してしまう私…。

なんていうか、この作品、エロスチルの絵がいい意味で生々しいなーと思う。
途中で日天が都々之江に犯されるBADがあるけど、挿れる側ががっつりとガニマタなんだけど、そのへんがリアルというか、下半身が重なり合ってたらなんとなく結合としていると察して！って感じじゃなく本当にケツに挿れようとする意気込みを感じる。

それはともかくとして、レイプされぐったりしてる日天くんは、都々之江にさらわれてあわや異形のエサにされそうに。
そこへ現れ、自分の腕を食わせて日天を助ける笑男さん。
そしてとうとう都々之江との真っ向対決！
どうでもいいけど都々之江、ビジュアルと最初のイメージで、クール系凶悪と思ってたら、粘着性なヤンデレ枠でちょっとｽﾞｺｯとなった…。

というか都々之江、もったいないなー！もうちっとふたりの因縁を回想の形でも見せてくれたり積み上げを描いてくれたら、かなりグッとくるのになーと思ってしまった。

そうこうするうちに怒りに我を忘れた笑男が、うっかり異形化しかかるのを日天がしがみついて食い止める。笑男の何度も呼ぶことで…。

そして憑き物が落ちた笑男は、現世に帰ることを決め、ふたりで想い誓いックス…。
このあたりでは笑男さんはすっかり一人称「俺」になってて、優しさとケダモノみが混じった、いい男くささを発揮していました。

そしてふたりして現世に戻るものの、当然笑男さんは記憶を失くしていて、不審者扱いされるし、友人としてリスタートするまで6年もかかってしまった！
かっ…かわいそうー！！他のルートに比べぶっちぎりに長い…。でも日天の一途さにギュッとなりますね。

ラストのスチルも、ふたりの「これから」はいま始まったばかり！って感じで、すごく爽やか…。

そういえばもうドラマCDが出るらしいですが、やっぱりふたりのこれからが描かれるのでしょうか。

甘酸っぱい恋の育みが描かれると思うと楽しみだな！

次回はあすくルートです。