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2017年11月 4日 (土)

古書店街の橋姫 ビジュアルファンブック感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

昨日は橋姫VFBの先行販売を買うためにステラワースに行ってきました。

通販ではいつもお世話になっているステラワースですが、実店舗に行くのはたぶん初めて。
予想以上の濃密乙女空間でした。

店内に男性声優のアナウンスが流れていて(誰かはわからなかった)「お探しのものがあったら店員に気軽に声をかけてね!恥ずかしがらなくてもステラワースの店員は全員アレだから大丈夫!」と言ってて内心でブッフォアって吹いた。

VFBは棚に平積みになっていましたが、「これは持ってこないで、商品はレジでお求めになってください」的なこと書いてあって「なんでやねん」とちょっと思う。まあ先行販売は限定版オンリーみたいだから、これはあくまで見本ということなのでしょう。

レジの後ろの棚にはざっと見、30冊ぐらいが並んでいましたが、これが全部…じゃないよね。たぶん…。とにかく無事、Mさんのぶんと合わせて2冊購入。

その後、神保町に行き、Mさんと合流。その日は神保町ブックフェスティバルというお祭りをやっていて、公式を見るとわりとのどかな町内のお祭りというイメージですが、めちゃくちゃディープな祭りだった…。
すんごいさりげなく京極夏彦先生が屋台で妖怪かるたとか絵本とか売ってた…。

お祭りも楽しみ、帰宅してさっそく読みました。

以下おりたたみー。

表紙は、梅鉢堂の屋根の上から望遠鏡で景色を楽しむ玉森くん…らしい。

猫ちゃんみたいにニッとなった目が可愛いよおおお!!
玉森くん…どんどん美人になってるぞ…。
絵のムードも年明けのようなおめでたさに満ちています。

内容はいままでに発表されてイラストやゲーム中のスチルはすべて網羅。
イラストはくろさわさんのTumblrを掘ると、けっこう過去絵や初期の塗りの違う絵なども見られるのですが、一個だけまったく初見のイラストがありました。
配布前のフライヤーだそうですが、カオルの面が半分割れてたり、水上に首吊りの縄がかかってたり、かなり色々ネタバレ感漂っている…。
あとメイコちゃん、何故ここにいる…。一見攻略キャラかと思ってしまうじゃないですか。
でも素敵なイラスト…。なんか博士がセンターにいて主役っぽさ醸し出してるけど…。

そして没CGなども収録されておりました。
博士と花澤が楽しそうに談笑しているスチルは没理由として「あんまりふたりの仲がよすぎると玉森くんは嫉妬よりも花澤を嫌悪してしまうだろうから」(要約)とのことで、玉森くんのクソ面倒くさい性格ゆえのことのようでした。さすがのプライドの高さだよ玉森くん…。

玉森くんが川瀬の手を引いて幻想世界を駆けるスチルは、影絵のようでムードも大変いい絵だと思いましたが、没理由が「玉森くんが川瀬の手を引いてるので、ふたりの接触は濡れ場まで極力少なくしようと思い」(要約)とありブッフォとなる。
確かに潔癖症の川瀬のキャラを考えると、触れるってけっこうでかい意味を持つもんなあ。
ていうか本当に細かいことまで考えて作ってますなあ.。

キャラ紹介のところでは、デザイン段階のラフなども収録されていて、これが楽しかった。
どのゲームでもこういうの見るの大好きです。
玉森くんや水上はさほど大きな変化はないのですが、川瀬が全然違ってて、Mさんと吹いた(Mさんちに寄って酒を飲みながらパラ見していた)
川瀬、最初は長髪枠だったのか…!
そして最初はもっとサイド的なキャラだったのかーと驚き。

水上は初期ラフ画はおかっぱの按配が違うくらいなのですが、キャラコメントでくろさわさんが「何億年と連なる記憶に押しつぶされて一度は気がふれてしまった」とさらっと書いていて「おおいいい?!」となりました。ていうかやっぱりなーっ!!と思った。
まさにその前日あたりにMさんと水上の心の強さについて話していたところで…。
あんな何億年もの記憶を持ってて、よく正気でいられるなーみたいな…。
やっぱり正気でいられなかったんだ!と少しホッとなりました。
なんかその狂ってから正気を取り戻すまでの過程に当然玉森くんも絡んでるはずだし、それを考えるとドキドキする…。
次々と新事実ができて動揺を隠せない私…。

それと初お目見えの玉森くん朗読CDのジャケイラスト!
「玉森くん一体何を読むんだろう…。でもこれが出ればわかるね!」と思ってたのに、まだイラストだけで内容はわかりませんでした。
イラストはハンチング帽と丸サングラス、黄色いジャケットの洋装で寝そべってる玉森くんで、もうクッッッッッッソ可愛い!!
周りには猫を数匹はべらせていて「これ何読むんでしょうねえ。我輩は猫である?」「でもあれは長いから朗読CDにはおさまらないんじゃ…」とMさんと言い合う。
いま「猫を主題とした文学作品」で検索かけてみたんですが、たぶん長さ的にも内容的にも、宮沢賢治の「猫の事務所」がドンピシャな気がする。
違ったらすいません!

本編中のスチルは、ライブラリにも収録されてないものも収められてて満足。
何故、水上が玉森くんに靴を買ってやるスチルが収められてないのだろうか…。いやたんに入れ忘れただけだと思うけど…。そういうのってほかのゲームでもたまに起こるけど…。

書きおろしのSSきカオ玉で、玉森くん視点とカオル視点と両方あってうれしい。というか、カオル視点だけじゃ何がなんだかわからないよね…。

あ。なんだかカオルがけっこう人間になってきてる。
「最近…思ったことある。おじさん子供みたい」って台詞に驚いた。カオルには時間の概念があんまりないから、最近って言葉使えるようになったのかーって。
玉森くんも32歳になってもまだ子供みたいだし、それでも立派に父性もあるし、萌えるわ…。
お話は、海若先生とまったくないようがかぶってしまった原稿を、どっちが世に出すかを競って雪の塔を作るというものですが、なんというか…すごく文学的な味わいがする。
上手くいえないんですが…くろさわさんの文章って唸るほど上手いと思う。
短いセンテンスのなかに、幾重にも含みがある感じ。

特典SSは、文士になった夢を見た玉森くんが興奮しすぎて寝ながら鼻血を噴いてたというあらすじにすると身も蓋もないものですが、短いなかにも玉森くんの見栄っ張りワナビーさが凝縮されていて素晴らしい。

一行目で「私には夢がある」と言いながら、それがどっかから自分を全肯定してくれる女が現れてパトロンになってくれないかなーというどうしようもないもの。
しかも自分がばらまいた原稿をたまたま新青年の編集長が拾って作家になるという過程も他力本願で本当にいい感じにクズ。
まあ玉森くんは、作品だけはちゃんと書いていたから、本当の意味でワナビーじゃないけど。

この作家になれない玉森くんの見栄と承認欲求がトガリまくってるさまと、実際に作家になった玉森くんのほどよく丸くなったさまが、今回の書きおろしの対比になっててじつによかった。

そんなわけで大満足の一冊でした。これからさらにもっとねっちり読みこみます。

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