Cool-B9月号感想ネタバレ 橋姫SS編
後藤羽矢子です。
Cool-B最新号ゲットー!
今号も表紙から記事までいろいろ盛りだくさんでしたが、まずはともかく、とっても楽しみにしていた橋姫の花玉SSの感想から。
買ったあと、つい待ちきれずにうっかりカフェで読んでしまったら、ニヤニヤが止まらず、顔を平常に保つのに苦労しました。
竹内佐千子さんの「くされ女子!」のなかで、先輩が外でBL小説読むときはニヤけ隠し用にマスクをしているという話がありましたが、私もそうすべきだった…。というか、外でCool-B読むなよって話なんですが。
どうでもいい前振りになりましたが、以下おりたたみー。
Cool-Bの予告に出ていたイラストが、蓮の咲き乱れる水の中で裸で横たわってる花澤と、彼を抱きすくめ泣いている玉森くんで、クラスタの間では「花澤の死?!」と動揺が走っていました。
その後あげられたあらすじで、そう不穏な話ではないらしい…とわかりましたが、蓋を開けてみると半分合ってる…みたいな…。
少年期の花澤の回想……家族と喧嘩してプチ家出気分で川沿いを歩いていた花澤。
花澤が怒っているということ自体がまず新鮮で萌える。
その後ろをこそこそついて来ているショ玉森くん。花澤が川で水を飲んでいるときにイタズラで軽く背中を押したら、うっかり川に落ちて流されてしまう。
この玉森くんの「はーなざわっ!」が可愛いよお…。このふたりいくつなんだろう…。私の予想では花澤小6、玉森くん小3くらいかな…。
溺れていったん意識を失うものの、なんとか助かる花澤。どうやって助かったのかが何気にスルーされてるんですが、たぶん浅瀬に引っかかったのを玉森くんが引き上げたのだろう…。
目覚めた花澤に「悪気はなかったのだ…」と言う玉森くん。開口一番言い訳かと笑う花澤。
この玉森くんのいいタマなとこ(タマなだけに)ちゃんとわかってて、それを許してるというか面白がってる花澤の心の広さよ…。
そして一人称「オラ」で方言の玉森くん、がわいいよおおおおおおおお!!!
声変わり前のショ玉森くんの声は加東くんのイメージだそうなので、私もそのように脳内変換いたしました。
花澤が母親と喧嘩した理由が「食が細い」と言うだけなことを知ってにゃはにゃは笑う玉森くん。ここの「彼は目をキラキラとさせている。それも無垢なものではない。弱みを見つけ、ニヤニヤと楽しんでいる目だ」のところが実にいい…。
そんな感じで笑っていたものの、手に持っている花のことを花澤に指摘されると一転してしょげかえる玉森くん。
早々に花澤が死んだと思って、手向けに摘んできたとのこと…。って死亡認定はええ!
川に突き落とされて溺れ死にかけたのに、泣き出す玉森くんを見て、どうやって慰めようかと考える花澤は聖人君子なの?
自分が生きているということを伝えるため、玉森くんを抱きしめて心音を聞かせる花澤。ちなみに玉森くんを抱きしめたのはこのときが初めてだそうで、花澤が玉森くんを慰める「子供の頃からのお決まり事」がこのときに始まったと思うと胸アツですね。
そしていままで方言を使っていなかった花澤が「玉森。もう泣っきゃんな」と言うのがクソ萌えるうううう…!
場面は一転。花澤が自分を呼ぶ声に目覚めると、玉森くんが覆いかぶさって泣いている。
ここでイラストの場面になるわけですが、玉森くんの作った偽きんぴらごぼうに当たって仮死状態になっていた…とのこと。
っておいいいいいいいい!!!
花澤、後日談でも玉森くんの採ってきたキノコに当たってたし、もう玉森くんに食材探しさせちゃダメだ!(ちなみに玉森くんは腹が異常に丈夫で何を食べても当たらないそうです)
このままじゃいつか食い物で花澤が死んでしまう…。
そしてまた早々に花澤を弔おうとしている玉森くん…。だから早いって!蓮池が浅かったからいいものの、深かったら生き返る前に溺れ死んでるよ!
しかしこのときの玉森くんの心境を想像すると泣ける…。世界でたった一人きりの相手が、自分のせいで死んでしまったなんて、絶望と後悔で泣きながら花澤を弔おうとしたんだろうなあ…。可哀想…。
しかしこのイラスト、花澤がマッパなのは、弔うために服脱がしたのかなあ…とも読み取れますが。玉森くんも、下…穿いてないよね?
やっぱりアレかしら…。前の晩、いたしてたんでしょうか。
そして朝が来て、花澤が目覚めないから取るものもとりあえずの格好で花澤を弔おうとしたんでしょうか。もうどんな格好してようがかまわない世界だもんなあ…。でも虫とかヒルとかいそうだから服は着たほうがいいと思うけど…。
この世界でのふたりの存在意義は「一緒に地獄で苦しむこと」なので、エピソードもそこはかとなくビターなんですが、イラストのモチーフが「極楽」になっているのがなんとも感慨深い。橋姫は絵にしろ話にしろ含むものが多すぎて読み取るのも大変ですが、そのぶん長々とスルメのようにしゃぶっていられますね…。
そんなわけで大変満足の一本でした。
花澤は後日談以降が映えるなあ…。
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