« 古書店街の橋姫 川瀬ルート感想ネタバレ | トップページ | 引き込む »

2017年6月11日 (日)

古書店街の橋姫 花澤ルート感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

橋姫、花澤ルート感想です。

花澤ルートは一番短く、お話じたいも一番イレギュラーで、「ええええっ?!そういうオチ?」って初回は度肝を抜かれましたが、二周めやってみると、じつに納得できる流れでした。

あとも玉森、水上、川瀬、花澤の4人の幼馴染たちの関係性というか、それぞれの、それぞれに対する感情も浮き彫りになってきて、そっち方面が本筋より面白くもあった…。

あとこのルートで博士の株が爆あげになった…。

以下おりたたみー。

花澤は玉森たちより3つ年上。

頼れる兄貴ポジションで、言う言葉もいちいち力強い。

共通ルート序盤の、地下室を探るところでは、なんて頼もしい…安心する…と思ってたのに、その後能面男に腕と首斬られるところは、ほんっとに素でギャアアアアアアアアって叫んでしまいました。この安心から恐怖のどん底に叩き落してくる流れ、本当上手いね…。

二回めの跳躍で、水上を監禁しようとして失敗したり水上に「お前の小説はクソだと思ってた」と言われ心折れたり。
そして二回めの花澤との邂逅。生首になった花澤が生きていることに安堵を得て、さらに自分を信じて協力してくれること、さらには抱きしめて「その力を俺がもらってやる」と言ってくれる花澤に玉森の心はぐっと傾く。
ここでルート入り。

とりあえず花澤の長屋に泊めてもらうことに。
そこで花澤が私服&眼鏡にチェンジ。お、かっこいいな。
しかし話逸れるんですが、普段眼鏡かけてなくて、本読むときだけ眼鏡かけるキャラ─哲雄とかミンクさんとかって、あれ遠視なんですかね?

それはともかく、鮭の水煮缶に七味唐辛子ガン振りして食ったり、郷里を離れるときに玉森が書いて送った物語をずっととっておいていたり、キュンとくる一面を見せつけてくる花澤。
なんていうか、花澤が一番、ギャップというか二面性の多いキャラで、落ち着いているようで好奇心強くて、真面目なようでやんちゃで、慎重なようで豪胆で、それらを全部淡々とやってくるからこっちも面食らいます。

次の日、なんたらかんたら研究所に行って博士と合流。
橋姫の力を移す方法を模索。
花澤は「5つの方法を考えてる」とのことで、最初の3つは眼球移植だの血を吸うだのろくなもんではなく、あとのふたつはこっちもなんとなく薄々わかるものの、いまは明かされず。

その間にやっぱり水上は自殺してしまい、そのことを「忘れていた」玉森は愕然。
このあたりでの川瀬と玉森のやりとりが、なんか、いい。

川瀬が「玉森くんは「四人」って言うけど、俺は「2人」と「2人」って感じだった。俺と水上、きみと花澤」と言うのに「あーっ」ってなった。確かにグループ内でそういうペアめいたものになることはある。
でも、これ水上から見たら「玉森と川瀬」がペアになってるように見えただろうし、玉森から見たら「川瀬と花澤」がペアになっている。そして花澤からは「玉森と川瀬と水上」が一緒で自分は輪からはずれていると感じている。
水上も川瀬も花澤も「自分と玉森」と思ってないところが、なんとも拗れてていい。

そしてこのルートでは、妙に感情的な川瀬が見られるのも美味しい。下手すれば自ルートより感情的かも。
博士の家で酒呑みつつ議論をふっかけてきて、その後いきなり突っ伏して寝ちゃうとことか、めっちゃ可愛い…。

その後、例の橋姫の能力を移す実験の一環として、博士が開発した互いの夢のなかに入れるという装置、ウキハシを試してみる花澤と玉森。
そこで玉森は、花澤の夢の中に入るも、そこは未開の孤島。それは以前に玉森が送った物語「紀元前の軍人」のなかだったのでした。

ところで私はこの時代の文芸にはまったくもって疎いのですが、南洋冒険記というのは当時の流行りだったのでしょうか。
この世界の片隅にのなかでも、軍人の鬼いチャンの南洋冒険記を夢想してたし(時代はだいぶ後ですが)当時の南洋には、現代とは比べようもないほどのロマンがあったんでしょうか。
そういうのもふまえてプレイしてたら、もっと楽しかったかもしれません。自分の無学がツライ。

少年のロマンが詰まった世界で、冒険を満喫している花澤。玉森が垣間見る花澤の本質…。

しかし夢から覚めたとき、現実は血みどろの世界でした…。ギャアアアアアアまたこのターンきたああああああ!!
能面男が乗り込んできていて、博士を生首にしていました…。書かれてないけど川瀬もたぶんもう…。
ふたりで屋敷を脱出し、一か八か玉森がひっぱりこむ形でふたり一緒の時間跳躍!!

えっ…一緒に時間跳躍ってできるんだ…。

ふたり一緒なら、ひとりの時よりも信じてくれる人が多いぶん、しきり直しもしやすいだろうなと私は少しホッとしてたものの、玉森の目に橋姫の力が宿ってないことを知るや「お前は不要だ」と言い捨て去っていく花澤。ひっでえ~…。

その後、梅鉢堂に戻り、もう一人の自分を水に変え、まったく無自覚に橋姫の力を取り戻す玉森。
川瀬の家で世話になろうと、川瀬のサド心をわざとくすぐらせるなど、けっこう手管に長けている玉森くん…。そういうとこにだけ知恵が働くとこ…好きだよ…(川瀬っぽく)

そこで川瀬と酒飲みながらキャッキャしてたら、水上がやってくる!(また忘れていた)
なんと梅鉢堂が火事になって、玉森の身を案じた水上が探しにきたのでした。
あー水上の自殺を止めさせるには、玉森の心配をさせればいいんだよなー。しかし当の玉森はそんなことわからないよね…。

梅鉢堂を焼いたのは花澤で、もちろん玉森を炙り出すため。怒り心頭な玉森は花澤の元へ。
そこでとうとう初めて一堂に会する4人。
水上が橋姫のすべてを知ってることなど、もう前のルートでわかってるのに、それを知って愕然とする玉森にゾクゾクしてしまう。
国のために橋姫の力を得ようとする花澤は、もう修羅の域に踏み込んでいて、川瀬と水上をまるで躊躇もなく斬り殺す。
「やりなおしだ」と言って玉森のみぞおちを殴って気絶させ…。
研究所の一室で玉森を犯す。

これが花澤の考えていた「4つめの方法」。副読本によれば「玉森を受け(女)にすることで、橋姫の寵愛を移す」という考えだそうです。

ガッバアアと玉森くんを大開脚させて犯す花澤…。どうでもいいけど玉森くんのチンコちっちゃいよね…。モザイク大きくてあんまりわかんないけど、モザイクそのものが小さいよね…。
まあ玉森くんも自分で「粗末なもの」とか言ってたから、やっぱりガチでちっちゃいんだろうな…。
そんなことはどうだっていいんですけど!

どう考えても許せる要素のひとつもない花澤なのに、玉森くんは彼の、少年の心と、自分に向けられる想いに惹かれ、最終的に花澤と地獄に行くことを決める。

それは博士の家で酒造りに使っていた「一万年前の富士山の水」を床にこぼして水たまりを作り、そこに飛び込むことで一万年前に跳躍するというもの!

血に汚れすぎた花澤も、それを受け入れる自分も、いまいる時代では到底許されないことで。
だからモラルも枷もなにもかもとっぱらった「地獄」でふたりきりになる…。
青い空と青い海と生い茂る緑の地獄。

初見では超展開の驚きでいっぱいでしたが、じつにグッとくるラストだった。
しかし大丈夫か…サバイバル…と少し心配でもある…。
いちおう玉森が最低限の準備はしてあったみたいだけど…。

後日談SSでも、軍刀は傷みだしてるし、花澤は足の骨折るし、大変そう…。
後日談SSのラストで、玉森が博士に当てて、瓶のなかに手紙入れてたけど、漂流教室みたいに富士山の氷穴が時空を繋ぐ穴になって、博士が一万年前の玉森たちに物資を送り込めたらいいなあとか考えてしまいました。

そんなわけで、川瀬や水上は死にっぱなしだし、いろんな意味で道をはずれた花澤ルートでしたが、雰囲気的にはかなり好きだし面白かった…。

次回は博士ルートです。
数日間があくかもです。

|

« 古書店街の橋姫 川瀬ルート感想ネタバレ | トップページ | 引き込む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 古書店街の橋姫 川瀬ルート感想ネタバレ | トップページ | 引き込む »