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2016年8月 2日 (火)

貴方日記 神尾征司ルート 感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

貴方日記神尾征司ルートクリア。これでコンプなわけですが…。
えっ?!他のキャラのルート開かれないの?!!

意味深に貴裕に片思いしてた後輩くんや、陰ながら心配して見守ってくれてる幼なじみのルートは??!
ジャケ絵で彼らもはべらせてるから普通にルートあると思ってた…。

まあよく見たら、攻略キャラより色がくすんでて、それが攻略対象外アピールだったのか…。

うーん…幼なじみとかビジュアル的に一番好みだったんだけど…。
でも純粋に恋愛以外の情で結びついてる間係というのも好きだから、これもアリといえばアリ。

それはそうと神尾ルートです。

貴裕より8歳も年上の35歳。貴裕の上司でバリバリのエリート。貴裕にとっては尊敬の対象で、彼が無限伴侶と判明したときは、「神尾さんが無限伴侶なんて…マヂ無理…」状態の貴裕。

まあ刑部のときは「メチャクチャ嫌われてるしマヂ無理…」大輔のときは「弟のように想ってるしマヂ無理…」って感じでハードルはどのルートも高いんですが、確かに一番おとしにくいように感じる神尾さん。

果たしてどうやって恋愛にもっていくのか…。

以下おりたたみー。

とにかく真面目でお固くて一分の隙もないように見える神尾さん。

しかしその真面目さは真摯さでもある。

緊急の役員会議に出席することを命じられた貴裕、そこで同席した叔父である由利厚生大臣に誘われ、神尾と一緒に食事をすることに。

そこで表向きはスマートに応対していたものの、緊張で悪酔いしてしまった神尾は会食後、へべれけになってしまう。
介抱しながら、神尾の緩い一面を見られてほくほくの貴裕。弱みを見られたり借りを作るのが苦手な神尾は後日、お礼として貴裕を食事に誘う。

そこでだんだんとふたりの親密度はあがっていく…。もちろん上司と部下としての。

このあたりの空気は大変微笑ましく、私も神尾へく好感度があがっていく…。

元々神尾を上司として尊敬していた貴裕は、神尾といい間係を築き始められていることに喜びを感じるものの「自分がフォリアを発症していなかったら、この間係でも充分幸せなはずなのに…。でもこれじゃダメなんだ…」と考え、神尾の前でうっかり涙を見せてしまう。

その夜、空虚を持て余し、フラフラとバーに入る貴裕。そこはゲイバーで、酔った貴裕は路地でゲイの兄ちゃんに抱きつかれキスなどされてしまう。
そこを神尾に見咎められてしまう!!!ババーン!!

なんと神尾はバリッバリのホモフォビアで、現代日本では創作上でもなかなかお目にかかれないような差別発言を貴裕にぶつけまくる!!

あまつさえ「このプロジェクトからはずれてもらう!」などと言う!いやいやいやそれはねーだろ!!と思わず私もモニターにツッコむ!
貴裕は自分自身は同性愛者ではないものの、神尾のあまりの偏向思想に頭に血が昇るほどの怒りを感じる。

かくてGW拉致監禁の流れに…。

しかし決行前日に、後輩と幼なじみと一緒に呑んでて「こんな気のいいふたりに顔向けできないようなことをこれから自分はやろうとしてるんだなあ…」と、どこか冷静に考えてる貴裕の内面がいい。
壊れてるようで、その壊れた自分を客観視している自分もいる…そういう描写が生々しくリアルです。

拉致監禁は、神尾を「神尾の偏向を躾けなおして矯正する」という名目でおこなわれます。
ホモフォビアの神尾ですから、されることへの嫌悪もひとしおで、正直拉致監禁シーンはこのルートが一番面白かった。貴裕の言葉責めもノリノリです。

神尾に女性の下着を装着させ、神尾のスマホでそれを撮り「ご両親に送りましょうか」とか言ってるシーンは、いっそ清々しい。
この下着がアダルトショップで売ってるような扇情的エロ下着ではなく、普通にイオンとかで売ってそうな地味さ加減が生々しくてよい。

神尾を犯し、ブライドを踏みにじる言葉を叩きつけ、センディングもせっせとおこなう貴裕ですが、神尾の心は堕ちそうで意外と堕ちない。むしろ貴裕にこんなことをさせてしまったことへの責任を感じ始め、貴裕の心に歩み寄りを見せたりする。この真摯さよ…。

もちろん堕ちてしまうENDもあって、少し髪が伸びた神尾さんの図がよかった。神尾ルートのスチルはこれが一番好きかな…。

そしてやっぱりどろどろGWは終りを告げ、神尾は自分が受けた仕打ちを貴裕を傷つけたことへの「罰」と考え、「自分も今回のことは忘れるからお互いなかったことにしよう」という意味のことを言う。
貴裕はどうしてそんなことが言えるんだろうと思いつつ、間係が瓦解せずに保たれてることにも縋ってしまう。
そして表向きは日常に戻るものの、貴裕の死は刻々と近づいていき…。

ここからはまた穂積やユーフォリアのキヅが出張ってくるターンになりますが、やっぱり3回めともなるとうぜえええええ~……!
だって起こる事柄はもちろん台詞まで一緒なんだもん…。
昨今のゲームでここまでハンコなのも珍しい…。
ていうか、同じ台詞をそれぞれの違うルートに絡められるのがむしろすげえよ。

そこで神尾は、貴裕が不治の病に冒されてて、死を目前にした自暴自棄からあんな凶行におよんだと理解し、その病気がなんなのか言えと貴裕に食い下がる。このへんのやりとりが一番好きかもしれない…。
フォリアについて「話したところでこっちの頭がおかしくなったと思われるような…そんな病気なんです」と貴裕が言うと「科学で解明できている事柄等ほんの一握りだろう」と言いきり「奇病難病の類は我々人類の見地を超えている場合も…間々ある」と受け入れようとする。
そしておそるおそるフォリアの概要──無限伴侶に愛されなければ死ぬことも告げる。
それを「49日以内に愛の告白をされねばならない──同時に15年以内に真実の愛にたどり着かなくてはならないといった二つの条件についてだが」
明確な定義はないのか。或いはこうすれば『真実の愛』になるといった目安が」

この冷静なツッコミ!!!

それ言わない約束じゃなかったのか…。ツッコんでもよかったんだ…。
このやりとりで完全に神尾さんが愛しくなったね!私は!

神尾さんは「結婚し子供を作り、社会的に認められる間係でなければ意味がない」という価値観を崩しきることができないものの、貴裕を喪うことは嫌だという気持ちは確定していて、最終的にそれが愛であることを認める。

この自分のなかの価値観を捨てることができないけど、ゆっくり形が変わっていくさまが美しい。

しかしこの愛の確証を得たあとの「49日ウソでしたー!」のズコー感がすごい!まあ他ルート経たあとだからわかってたけど、このルート初回だったらかなりガックリきてたかも…。

それでもラストと後日談シナリオのラブラブ感がよかったし、感情面での味わいの深い、いいルートでありました。

次回は総評です。

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