ラッキードッグ Secret Diary L&F 感想ネタバレ
後藤羽矢子です。
ラキド Secret Diary プレイ中~。
といっても長いストーリーはほぼ終って、あとはバクシーやラグトリフのSSを残すのみです。
いやー面白い!
やっぱりラキド面白いよおおー!!!
欲を言えばボイスが欲しかったけど、もう私の脳は台詞見るだけでボイスが脳内再生されるまでになってるので、それでなんとか補えました。
それにしても、これ世間的にはbadeggが発売未定になったための繋ぎ的扱いで、ありもののテキストにありものの素材使って適当に作ったんでしょ!と安く見られてしまっていますが、やってみると、これかなり手間暇かかってんで…と思いました。
以下おりたたみー。
スチルは1話につき、短いやつで1枚、長いやつで2枚、オールキャストの話はそれぞれ全員が1枚づつ、それでも収録されてる話数が多いので、なんだかんだで由良さんは全部で90枚近いスチルを描きおろしてます。
そしてバカにできないのが小物のカットイン。
スチルの少なさをカバーするために、話の流れに合わせて、いろんな小物のグラフィックをカットインさせてるのですが、ピェンロー鍋だったり、媚薬含ませた蒲鉾みたいなヤツだったり、雪を詰めた洗面器だったり、あれこれあれこれとかなり描きおろされてます。
あとサブキャラの顔グラもかなり描きおろされてる。
まあルキーノの部下たちとかはbadegg用にすでに描かれていたと思いますが、イヴァンのお母さんとかは、このためだけに描いたんだろうなあ…。
あと顔グラの表情差分が地味に増えてる!
これが案外嬉しい…。
そして背景も地味に力が入っている…。
フライロッド号がわざわざ一枚絵で描きおろされるとは思わなかった。
SS読んだとき、テキストにワゴンワゴン書かれているので、脳内には現代のワゴン車が浮かんでしまってましたが、当たり前だけど全然違った…。
そういうのがわかるのもいいですね。
そんなわけでグラフィック周りなどは、むしろラキド本編より手がこんでんじゃねーの?!という感じです。
そしてビジュアルノベルはいい…。
前々回のアニバ本の銀河鉄道SSは、長いうえに場面転換が激しく、構成が特殊で、すごい読解が困難だったので、エロシーンだけみっちり読んで、あとはかなり流し読みにしてしまったのですが、顔グラや背景や音楽がつくと、あら不思議!頭にスーッと入ってきます。
特に物語をとりまく「感傷」がぐーっとアップして、涙ぐんでしまったほどです。
あとコロンビアのジュリ誕SS!!
個人的に一番思いいれの激しい話だったので、ビジュアルノベルで見られるのは嬉しい…。しかし思いいれが激しすぎて、なにかというと「あーーーーー!ここスチル欲しい!」
「あーーーーここスチルで見たい!!」と腹のなかで叫んでいました。
個人的には、エストラーダを殺すとこと、流れ星に手をかざすところはスチル見たかった…。でもラストの港で抱き合う二人が見れたんで、満足です。
それにしてもヒメナの顔グラがあって、アメディオの顔グラがないのが、ちょっと意外だった…。ヒメナめっちゃ可愛いな…。
とにかく重い話から明るいバカ話まで色とりどりで、こってりの菅沼節が堪能できます。
そしてノベルゲー用のテキストと小説のテキストでは少しメソッドが違うなと思いました。
ノベルゲーのテキストは、もっとワンセンテンスが短めで若干文章も簡潔。
そういえば奈須きのこさんのインタビューで、「ノベルゲーのシナリオでは、絵で見せてるものの描写はあえてしない」という意味のことを言ってましたが、これは、小説として書いたものをそのまま使ってるので、菅沼さんの文章のアクの強さや、くどいぐらいのレトリックがダイレクトに味わえます。
普段やってるノベルゲーとは、またちょっと違う味わいで、一度読んだことあるものなのにかなり新鮮でした。
そんな感じでアニバーサリーのブツとして満足の出来でした。
強いていうなら、やっぱりボイス…。
ちょっとあこぎでもいいから、後からボイス付きのパッチとか出してもいいよ!
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