参千世界遊戯 ライコウルート感想ネタバレ
後藤羽矢子です。
参千世界遊戯、大トリのライコウルートです。
ライコウはトモエの実の兄ちゃんで、外見もかなり私好み。
近親相姦好きの私としましては、いやがうえにも期待が高まります。
話は実際グランドルートとも言える壮大さでじつに面白かった。
全員の見せ場があり、全員の共闘があり、感動もあり。
ただ、「ライコウ」ルートと言うと微妙な違和感が…。
ライコウさんは攻略キャラというより…そう、ラスボスなのです。
以下おりたたみー。
ライコウは10年前にトモエの両親を殺害し、家に火を放ち、行方不明のまま。
トモエは兄の復讐、というよりは真実を知りたくて、ずっとハンター稼業しながらライコウを探していた。
しかし静の兄がすでに亡くなっていると知り、対の存在であるライコウも死んでいるはずとトモエは思う。
目的を失ってちょっと空虚になったトモエの心に攻略キャラが忍び込んでくるわけですが、フェリクスルートで、対の存在を殺すのが自分自身ならば、自分は死なない。そして殺した対の存在の記憶も全部引き継ぐことができることがわかる。
そして3人攻略したあと、最初から始めるとOP後に新しいイベントシーンが追加されています。
ライコウさんが対の存在である吾妻さんを殺すシーンです。
トモエと静と同じく、ライコウと吾妻さんも外見は真逆な感じです。吾妻さんの顔は地面に臥せって見えませんが、髪の毛は栗色のゆるふわです。
そして吾妻さんはライコウを「天使」と呼び「天使、僕を殺してくれ!妹を食べて絶望してしまう前に!」と懇願します。
これだけでちょっとブフッ…て笑いが。ここにも中二が。
しかしトモエと静が外見は真逆でも内面は共通するところが多いとわかるように、ライコウさんも中二では負けてないことがすぐにわかります。
吾妻さんを殺して、吾妻さんの記憶と科学の知識も一気に受け継ぐライコウさん。
フェリクスルートからの派生でライコウルート入り。
夕飯の買いものから出かけたまま帰ってこない静を探してると、「来て欲しい場所があるの」と静から携帯に連絡が。
すぐに静が誰かに捕まって言わされてるとピンときたトモエは、言われるまま指定の廃ビルへ。
そこに現れるライコウさん。聖歌隊のコーラスのようなBGMにブボッとなる。
激昂して斬りかかるトモエを余裕しゃくしゃくで相手しながら、ライコウは10年前のことを語り始める。
両親を殺した原因は自分への縁談が発端。約束が違うと。
「約束…?」と訝しがるトモエに、ライコウは「15歳のときにトモエを娶ると両親に言った」と言い放つ!
ええー!!!
いや、まあトモエのことを好きなのはわかってたけど、親に堂々と近親相姦宣言?しかもそれ認知しろって?
15歳のときにそんなこと言ったら、両親だってハシカのようなものだと思いますよ…。
とりあえずしばらく離れて、それでも気持ちが変わらなかったら信じてやると言いくるめ、ライコウを寮に入れ、トモエと距離を置かせるというとってもまっとうな措置をとります。
しかしトモエへの想いは募る一方。そんなところへ自分の縁談を持ってこられブチ切れたライコウは両親を殺害…当たり前ですが呆然となるトモエ。
「私の意思はどこにあるの……?」と尤もすぎるほど尤もなことを呟きます。
トモエに打ち明けず話を進めたことについてだけは謝りますが、ライコウは「この恋は世界が赦した!」とか言ってもう成就させる気マンマンなのです。
やべえよ…この人…。
その後オライオンやフェリクスが介入していったん離脱するライコウ。
静の家で吾妻の超キモい想いが詰まった静観察日記を掘り返したりしてるうちに、ライコウが「ふたつの宇宙をくっつけてひとつにする」とかなんとか言い出しました。
吾妻の頭脳がそれを可能にする装置を作ったのです。
ヤバいライコウとヤバい吾妻がひとつになったことで、ヤバさも二乗です。
それを阻止するために、オライオン、フェリクス、誠士郎の共闘が始まり、このあたりはめっちゃ燃えた!
しかし、肉弾戦のオライオン、システムに介入するフェリクス、それらを円滑にするための事務処理の誠士郎…みたいな役割で、それもすごく大事なことではありますが、誠士郎の地味さが染みる…。でもその地味さがキュンとなる!
とにかく皆の協力を得て、トモエはライコウのいるシステムの拠点に乗り込み、ライコウを討ち取ります。このあたりな~…。すごくいいんだけど、トモエがライコウに対して兄以上の気持ちをまるで持ってないのが少し哀しい…。
そして兄としての思慕もなんかちょっと薄く感じる…。
ここは、もうちょっと過去シーン入れるとかで厚みが欲しかった…。いや少しはあるんですけど、スチルが欲しい。思い出のスチルがあったらもっとグッときたような気がします。
なんとか宇宙の衝突は防ぐものの、反動でふたつの宇宙は離れ離れに。トモエと静も二度と会えないことになってしまいます。
二人が向かい合いながら別れを告げあうシーン。演出盛りあがりまくり。思わず緩む涙腺。
ていうか、これ静ルートだろおおおおおおおお!!!と思いました。
エンドロール後は、誠士郎とオライオン、どっちもトモエに矢印向けてて、(たぶんフェリクスも)これからどうなるんだろうなあみたいな期待感持たせつつ、ハンター稼業にいそしむトモエの掛け声で爽やかにEND。
あれ……エロは?
エロは途中のbadでありました。
ライコウが去ったあと「やはり一人になる」を選ぶと入ります。
港で一人、寒さをしのいでいると、目の前に誠士郎が。
廃ビルにトモエを誘い、今後のことを話し合うふたり。周りをまきこむことを恐れて一人になることを選んだものの、味方のいる安心感にくつろぐトモエ。するとふいに誠士郎がトモエを抱きしめてくる。
誠士郎…なんか急に大胆になって…!と思ってたら背後からライコウに斬られあっさり絶命。
ええええええ!!と私は驚き、トモエも絶句。
「お前に触れるものはすべて殺す」とキチ発言のライコウに怒り心頭で斬りかかるトモエ。
しかしあっさりかわされ、服を刀で切り裂かれます。
オッパイ丸出し状態でライコウに壁ドン。
「10年も逢ってなければ体も変わる…。当たり前だが、こうしてみれば随分と蠱惑的だ」(訳:しばらく見ないうちにオッパイでかくなったなあ)
などと言いながらトモエのオッパイを吸うライコウさん。
オッパイ吸ったまま、手をトモエの下半身に忍び込ませ指マン。
「もう…許し…兄さん……」と懇願するトモエに
「違う、と言ったろう」と言うライコウ。乳首咥えたまま喋ってるもんだから、声がくぐもってて、変な笑いがこみあげてきます。
もう指はだめと言うトモエに指よりチンコがいいのかという曲解で、壁ドンのポーズのままの挿入!!
これは…新しい…の?
それにしてもライコウさん…。トモエに触れるものはすべて殺すとか言ってるのに、トモエが処女かどうかはどうでもいいの…?
「きつく吸いついてくる…」とか膣内のよさは語ってましたが、初めてかどうかはまったくノータッチでした。
そのへんに関しては全員が全員口をつぐんでましたが、誠士郎やオライオンは紳士の嗜みって感じでわかるのですがライコウさんには、「ここを俺以外の誰かに触れさせたことはあるのか…?」ぐらい聞いて欲しかったわー。
しかし「孕めよ」と言いながらトモエに中だしするのはよかった。
まあ孕まなかったんですが。
その後は眠ってるトモエに静を殺させ、同化した兄妹同士で爛れたエロ三昧の生活に突入にめでたしめでたし…。
アドベントディスクに入ってたほうのライコウENDは、宇宙が弾き返されるときの衝撃で世界がまるっと変わり、歴史が書き換えられる。その変化に気付いてるのはライコウだけ。
スカイツリーと東京タワーが共存する、この私たちの世界と限りなく近い世界で、普通の兄妹として生きている二人。
今度こそ上手くやると心の中でほくそ笑むライコウというEND。
新しく構築された世界で二人は恋人同士になりました──そういうオチに持っていかなかったのは大変いいと思いました。
そんなわけで近親相姦の醍醐味は少々足りなかったですが、お話は大満足のライコウルートでした。
次回は総評です。
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