大正メビウスラインドラマCD千家編 感想ネタバレ
後藤羽矢子です。
ちょっと間が空いてすいませんでした。
私はゲームにしろCDにしろ、ほぼヘッドホンは使いません。
特にドラマCDはゲームより若干エロ音が激しいせいか、普通にスピーカーで聴いてても、逃げ場のなさに身をよじるくらいなので、スピーカーでなんて聴いたら倒れるんじゃないかと思っていたからです。
しかし今回の千家CD、最初スピーカーで聴いてたら、エッチシーンの囁きが遠すぎて素のままだと聞き取れなかったので、しかたなく二回目はヘッドホンで聴きました…。
生々しさにギャーッて言いたくなりましたが、よかったです…。
以下おりたたみー。
時系列はサントラ特典SSの「朽ちゆく花」の後。
「朽ちゆく花」を読んでなくても内容的には問題ありませんが、「朽ちゆく花」を読んでいたほうが絶対に染みる!はず!
短いながらも千家クラスタなら必読です。
CDのほうは、千家と京一郎が死霊の遠隔使役でグアム島を攻撃する作戦を実行するところから。
しかし皇后の前で二人で手を握り合い、見つめあうって…。そして皇后が完璧に腐女子。
ゲーム本編で皇后、千家に堂々とのろけられて「まっ!ホホホ」とウケてたけど、あのときに目覚めたのか。
作戦は見事成功するも、呪詛受けまくりで寝込む千家。
それにしても京一郎、強気というか千家相手にけっこうズケズケ物言うなあ。
やってることは甲斐甲斐しいんだけど、手のかかる子供にやれやれみたいな…。しかし全然気にしてない千家がいい。そういえば軍人組はどちらも「弟」なんですよね。やっぱり甘えた気質なのでしょうか。
次の作戦は寝込む千家の代わりに一人で行う京一郎。大臣などのお偉いさんたちの前で、堂々とした態度。このときの京一郎いいわー。ちょっと悪魔的で…。
そこへまたやってくる腐女子…じゃなく皇后。
作戦は見事成功。しかしイギリスの第二王子もぶっ殺してしまったので、呪詛も激烈になり、京一郎が急いで自宅に戻ると千家がもがき苦しんでいました。
辛い…!!どんな苦痛に苛まれても「辛い」と口にしない千家。血を分け与え「他に何が欲しい」と聞く京一郎に「お前が欲しい」と言う千家。
そのまま寝入る千家を抱きながら泣く京一郎。だってもうとっくに京一郎は千家のものだから。
これ以上自分は何を与えられるのか、たぶん京一郎はそんな自分の無力を感じたのだと思います。
そして京一郎は皇后のところへ出向きます。皇后は京一郎の目を見て「そなたの瞳の中に、昨夜のそなたたちの姿が見えます(ハアハア)血だらけになって…夜通し絡み合って…そなたはただ、泣いて…泣いて(ハアハア)」
おいいいいい!見えんのかい!
しかし京一郎は皇后の腐女子ぶりにうろたえることもなく、皇后に自分も呪詛体にしてくれと申し出ます。
しかしそれはできないと言い、代わりに皇后は京一郎の目の色覚を奪います。
それにしてもこれビジュアルではどうなってるんでしょうか。SEだけ聴いてると目玉引きずり出されたみたいで怖いんですけど。
たぶん皇后の眷属である蛇がなんかしたんだろーなー…(貧弱な想像)
京一郎が帰宅すると千家がさわやかに回復していました。
京一郎と一緒に私もホッとしました。しかし京一郎の些細な変化も見逃さない千家が京一郎の色覚がないことに気づきます。
「誰にくれてやった!」と怒気に声を荒げる千家が、なんか不貞を責めているようで、ちょっと萌える。
つーたって色覚を奪える人物なんてそういないわけですから、すぐさま腐女子宅へ向かう千家。まさに奪った色覚──たぶん七色に光る球体をお手玉のようにして遊んでる皇后。
もはや敬意ゼロの形だけの挨拶をして皇后の前に立つ千家。ビキビキ青筋がたっているのすらわかる声音です。
丁々発止のやりとりのあと、千家はみずから自分の色覚を皇后に差し出すのですが、これマジでどうやってんのー!?なんかSEだけ聴いてると千家が刀で自分の目を突いたみたいに思えるんですけど!
自分の色覚を差し出しながら京一郎の色覚を「返せ!」と叫ぶ千家にしびれる…。
帰宅して千家は京一郎の色覚を左目に戻します。「どうして?」と少し憤る京一郎。
千家は自分と皇后のことを互いの尾を食らい合うウロボロスと言っていましたが、千家と京一郎もお互いを思うあまりに自分が傷ついても構わない、けどそれをすればするほど相手も同じだけ傷ついていくという捩れた関係になっています。まさにメビウス。
「私が貴方のものなら、私はなんにも持っていないってことじゃないですか」と軽口めかして言う京一郎の諦念。やるせない。
それに「快楽じゃ不満か?」と言う千家。そ、そこに持ってくかと戸惑う私に「快楽でいいと思えるほど狂わせてくれるなら…」と京一郎。エ、エロくなったなあ~!
そしてエロに突入するのですが、千家より先に京一郎のほうがフル勃起してるし、千家のものを積極的にしゃぶるしですげえエロくなってる…!
しかもめっちゃテクが向上してるっぽくて、千家もけっこう喘いでいます。ゲーム本編の強制フェラのときは、「そんなテクじゃいつまでたってもいかねーから!」みたいなことを千家が言っていましたが、ずいぶんと成長したものです。
その後シックスナインに移行。といっても千家は京一郎のお尻を可愛がる係です。ラブデリドラマCD名物の実況エロが冴え渡ります。
「中に欲しい…」と涙声でおねだりする京一郎が凶悪にエロい。
本当にこなれたなあ…京一郎。初レイプのときの千家の「私になじむ体に作り変えてやる」は正直ちょっとブハッとなったんですけど、本当にそうなったって感じですね。
そして今回はちゃんとイクまでやってくれました。達成感…。
事後のピロートークと京一郎のモノローグが泣ける…。
いつか辿り着くかも知れない楽園ってやっぱりあの世のことなんだろうか。
そこだってきっと天国じゃないというか、根の道ENDのようなところだろうけど、現世のほうがよっぽど地獄っぽいし、それに比べたら楽園かもしれない。
この先もっともっと傷ついていくだろう二人が悲しい。
そして傷つけば傷つくほど和合していくんだろう。
悲しいけど甘い。千京は泣ける…。
でもドラマCDとしてよかったし、声の演技最高だったけど、地の文もテキストで読みたかったな~…。たぶんテキストで読んだらもっと号泣してた。
ローザさんのレトリックが好きなんだなーと改めて思いました。
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コメント
千家の「返せ!」しびれますよね。
悲しいけど甘い。甘いけど悲しい。
本編でもそうですが、やっぱり切なすぎます。
投稿: りりこ | 2013年6月 9日 (日) 22時46分
千家はどうしたって切ない状況から逃れられませんよね。国全体巻き込んだ地獄の道行きですよね…。この先を考えると本当切ないです。
投稿: 後藤羽矢子 | 2013年6月15日 (土) 11時16分