Cool-B3月号 感想ネタバレ ラブデリ編
後藤羽矢子です。
Cool-B感想ラブデリ編です。
メビウスライン発売直後とあって、描きおろしイラストとSS二本、気合い入りまくりです。
イラストは、死霊京一郎と伊織さんのしっとり密着イラスト。ローザさんのポエム入りです。
ポエム読むと、ENDの時点よりもさらに痴呆化が進んだような死霊京一郎さん。(痴呆言うな)
「愛してるって何…?」と問いかけている京一郎。きっともう伊織の言葉すらほとんど通り過ぎてしまっているんだろうなあ…。記憶はもはや積み重なることはなく、刹那だけが彼のすべて。
だから伊織も京一郎にくり返しくり返し「愛している」と囁き続けるんだろう。京一郎がこんなになって、やっと「愛してる」と言えるようになった伊織が切ない…。
それにしても、千家邸にいる神職十四家の方々は、「さすが千家少将!死霊を兵に使うだけじゃなく愛人まで死霊でキメるとはパネエっす!」とか思ってるんでしょうか。
SSは時雨編が時雨の本当の名前&望郷エピソード。それにしても京一郎さん口寄せまでやってのけるとは…。一介の学生だったのにずいぶん色んなことができるようになったね…。このSSは五本刀復権ルートのほうだろうから後々はエリートサラリーマンになるんだろうけど、たとえ職を失ってもあやかし系の生業もやっていけると思います。
それにしても時雨さんの本当の名前ってなんでしょうね。
他の五本刀メンバーは元の名前をもじったりするらしいですが、そのわりに皆さん「迅兎」とか「旋風蔵」とか「真名手」とかけっこうキメキメです。やっぱりなんていうか新しい自分になろうという時には気分アガるような名前にしたいものですよね。
それはともかく、京一郎の包容力と時雨の抱えていたものの重さに泣ける…。
京一郎は本当にいい子…。
館林編は、ま、また館林の無言セックス!!
特典SSでは無言で押し倒したあげく、前戯もなしにいきなりブチこむという無体を働いていましたが、こっちはさすがにそれはなく、逆に京一郎を弄り倒して何回もイカせていました。
しかし無言。
このSSは公式サイトにあげられている館林SSと対の構成になっていて、そのSSでは、館林が自分の言葉少なさを自省しつつ、次に会ったときは「恋しかった」と言おうと決めています。
そして「恋しかった」と言う館林。
しかしイク間際に言わなくても…。
でも館林は気持ちが昂ぶると言葉に詰まる人なんですね。
三十過ぎた真面目一筋な男が、初めて体験する狂おしいまでの恋心、自分でも制御できないんだろうなあと思います。
それにしても。
京一郎は奥ゆかしいし慎み深いけど、決して自分を卑下してませんね。
恋愛に関しては若干強気っていうか、自分が愛されるに値する人間かどうかという不安は全然抱いてませんね。
そこがいい。
彼は周りに愛されて育った子だし、だから愛も惜しみなく与えられる。
京一郎の情緒はとても健やかで、だから芯はしなやかで強い。
むしろユラユラしてるのは館林のほうという…。
京一郎卒業の頃には、けっこう腹も据わってたみたいなので、それまでの間、思う存分ゆユラユラするといいと思います。
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