後藤羽矢子です。
前々回の記事にも書いたとおり、菅沼節にもっと触れたくなって、菅沼さんがシナリオを手がけているエロゲ「奴隷市場」をダウンロード購入しました。
本当は絵的には「セイレムの魔女たち」のほうがスッキリしてて好きなんだけど、これはダウンロード販売してなかった…。
ともかくインストールしてプレイ。
わっ1999年の作品なんだ。でもオープニングすごい頑張っている。
舞台は17世紀、主人公のキャシアス・ジレさんはイタリア貴族の次男坊。大使の任を受け、アイマール帝国(たぶんイスタンブール)へやってきます。
なんで主人公たちの国はヴェネツィアとか実名だしてるのに、そっちは仮名なんだろう…。やっぱりあからさまに敵として描いてるからでしょうか。
イタリアとアイマール帝国は、このとき、きな臭い関係にあり、いつ戦争が起こってもおかしくない状態。そんななかでキャシアスに与えられた任務はニセ間諜というか、本当の間諜の存在を悟られないようにするための囮。
とりあえず長い船旅を終えて、アイマール帝国に降り立ったキャシアスを親友が迎えにきます。
この親友──ファルコは、キャシアスに「神に愛された存在」と言わしめる美形。
彼はそのうえ家柄もよく、商才もあってこの地で貿易を成功させています。
そんな彼が、一人じゃ身の回りのことすんの大変だろという名目で、キャシアスを奴隷市場にご案内します。
そこで3人の女奴隷のうち一人を選ぶことになります。
一人は黒い髪と褐色の肌のちょっとボーイッシュに見える少女、ミア。
一人は、銀髪のちょっと頭が緩そうな少女、ビアンカ。
一人は、金髪で気の強そうな一番年上っぽいセシリア。
で、私はコメントで「セシリアはメインヒロインでラスト推奨」という情報を得ていたので、セシリアは後回し、ビアンカはすごい頭の悪そうな喋りで、キツい…と思ったので、ミアにしました。
この奴隷少女と任期の間までを過ごす…というのがおおまかなあらすじです。
ミアちゃんは、その肌の色から、最下層人種扱いされ差別を受け、喉を切られて喋ることのできない状態。
そんな彼女を憐れに思い、優しくしようと努めるキャシアスさん。
ファルコさんは、奴隷は使い捨て上等の考えなので、そんなキャシアスを意外そうに見たりします。
奴隷の国外持ち出しは絶対禁止されてるから、必要以上に情を移すなよとファルコさんは釘を刺しますが、キャシアスさんは、もんんんんのすごいスピードで情を移しまくります。
ハッキリ言って、これはちょっと早い…と思いました。
ミアちゃんのほうも、途中二度ほどあった陵辱系の選択肢をスルーしたせいで安心したのか、なつきまくり。
2人でキャッキャウフフとゴハン食べたり、街中デートしたりします。
そういえば、キャシアスさんは「どうせ僕は公営の遊女しか抱いたことがないよ」と言ってたなあ…。素人童貞か…。じゃあしかたない…みたいなキモチになりました。
途中、ファルコさんが、キャシアスさんをいきなり風呂に誘うので、な、何事…!と思いました。このファルコさん、ミアちゃんがイタリア語を理解できる疑惑があがったときに、突然「あのとき…僕のことを愛してるなんて言って、あんなに激しく何度も…!ひどいよ、あれは遊びだったんだね!」とホモ演技を始めたので度肝を抜かれました。
それにミアちゃんが激しくうろたえたので、この子はイタリア語理解できてるという結論に達したのですが、何故その演技にしたし。
とにかく誘われるままに風呂に行くと、トルコ風のハマムという風呂でした。
ああ…ジャン誕SSのジュリオ編で、ジュリオが言ってた「半ハジのムサエドのハマム」って謎のワードはこれか…と思いました。
ここでお互いの奴隷に体を洗わせる、ファルコさんとキャシアスさん。慣れたファルコさんと対照的に初々しいキャシアスさん。
そんなカンジで2人は短い、限られた日々のなかで心を繋いでいきます。
そしてミアちゃんは、じつは喉は治ってて喋れるのですが、喋れると知られたらまた切られると思って、喋れないフリをしていたのです。キャシアスに心を開くとともに言葉も発するミアちゃん…。このシーンは感動しました。
そしてミアちゃんは、すごいジュリオでした。
ミアちゃんはじつは「山の長老」という名前はのどかですが、超ヤバい暗殺集団の一員で、そこから逃げて奴隷市場にいたのです。
そんなミアちゃんは、暗殺のスペシャリストだったのです。
アイマール帝国の叛乱軍に捕らえられ、拷問専用の塔に連行されるキャシアス。一方ミアちゃんは下士兵に慰み者にされそうに…。
そのときに「あのひとは…どこ」の呟きとともに、ミアちゃんのチートが発動!
下士兵の首を真逆に捻ったりして殺して、残った一人の指をバキバキ折りながら「あのひとはどこ?」と聞くミアちゃんにすごい既視感が────!!!
いいぞ!ミアちゃんもっとやれ!
行く手を塞ぐ兵士たちを皆殺しにしつつ、ミアちゃんは愛する人が捕らえられている塔へ。
キャシアスさんがめっちゃ拷問受けてるところに、単身乗り込むミアちゃん。
キャシアスさん以外のすべての人間をぶっ殺して、キャシアスさんを救出。
しかし、ミアちゃんはすでに腹に致命傷を負っていたのです…。
血を流しながらも微笑み、やがて動かなくなり…。
ジュリオオオオオオオオオオオ…!…違う!ミアちゃああああん!
あまりのことにシンクロしてしまいました。
しかし、これでED?と思い、攻略サイトを見てみるとノーマルEDとのこと。
これでノーマルかよ…パねえな…。と思いつつ謎の充足感に包まれていた私でした。
しかしこれ「奴隷陵辱AVG」と謳ってるわりに、えらい純愛です。
これ本当に「奴隷陵辱しちゃうぞ~」と思ってプレイした人は「え…?」と思うんじゃないでしょうか。
でも選択肢しだいでは、奴隷陵辱できるっぽいですが。
でも陵辱したくねえな~。
とりあえずミアちゃんのトゥルーを回収したいと思います。
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