蝶の毒 華の鎖 感想ネタバレその1
後藤羽矢子です。
18禁乙女ゲー「蝶の毒 華の鎖」を数日前から始めて、またEND2個残してるんですが、キャラはコンプしました。
シナリオが「コイビト遊戯」の丸木文華さんで、かなりの黒ゲーと噂に聞いたので、購入に踏み切りました。
いやー面白かった!
舞台は大正時代、主人公百合子は、没落華族の娘。お転婆で勝気で、だけどこの時代の女は、親の言うままに結婚しなければいけないという諦めも抱いている。借財にあえぐ家を建て直すためには、より良い縁談をゲットするしかないという親の考えで、、ある日開かれたお披露目パーティ。そこで起こる殺人事件、不幸の連鎖と、それに絡む攻略キャラたち。そして事件の真相は意外な方向へ…みたいなあらすじ。
攻略キャラは5人。成金求婚者、幼馴染の軍人、腹違いの兄、執事、庭師。
シナリオはとにかく感情の流れをとても丁寧に描いていて、入り込みやすくしています。たとえば「自分でもこの感情がわからなかった」みたいな描き方はあまりせず、成金求婚者への感情を「金でいいようにされるほの昏いマゾヒズム」とか「煮え切らない藤田との対比でその強引さが新鮮で鮮やかだった」とか、わりとずるい感情にまで言及してるのです。
でもそのずるい部分も「あーわかる」と思うリアルさを伴っています。
とにかく、このゲーム、今までプレイした乙女ゲーのなかで一番自己投影に特化した形で作られています。
以下おりたたみー。
元々、乙女ゲーはBLゲーと違って「主人公に自分を重ねてモテ気分を味わってね!」というコンセプトではあるのですが、その投影が上手くいかないと「自分の目の前で知らない女がモテてるのを見せつけられている(知人談)」状態になるし、そもそも腐女子は物語を俯瞰で見るクセがついてるので、自己投影はあまり得意でない人が多いのです。
しかし、このゲームはそんな方々でも、入り込みやすいように作られています。
前述した丁寧な感情の流れ、主人公の目線で捉えた男のスチル。
もちろん、主人公と男が絡んでいるスチルも多いのですが、そういうスチルも男中心に見せるように描かれていて、エロシーンに至っては、逆ハメ撮り視点です。
主人公に覆いかぶさって喘いでいる男の姿を主人公目線で描かれています。
そして主人公のボイスなし。エロシーンでは延々、男の喘ぎばかりが続きます。
これは、男性向けエロゲで、エロになると男がチンコと手だけの存在になるのの逆バージョンじゃないですか!
もちろんエロもちゃんと絡んでるスチルもありますが。
とにかくこの徹底した作りのおかげで、楽しめました。
攻略したのは、尾崎(軍人)→斯波(成金)→真島(庭師)(ルート制限がかかってて途中まで)→瑞人(腹ちがい兄)→藤田(執事)→最後に大トリの真島という順でした。
キャラ最萌えは斯波でした。本来全然タイプじゃないのに…。斯波を終えたあと、しばらく他のキャラのルートに行く気がしなかったくらいです。おお!こんな感情初めて!
次回は、キャラごとの感想をまとめて書きたいと思います。
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