後藤羽矢子です。
つばさの丘の姫王、やっと始めました。
本当は発売と同時に買うつもりだったのですが、神学校の余韻をもうちょっと味わっていたくて…。
しかし今月のB,sLOGの姫王の記事を読んでたら、絶対攻略キャラじゃないと思ってたジジイが攻略できると知って俄然興味が湧き、速攻でメッセで買いました。
攻略キャラは、童貞執事見習いクリストファー、褐色のお茶目料理長ティーズ、これベルナルドの中の人が声アテそうなカンジ…と思ってたら本当にベルの中の人がやってた眼鏡執事エドリック、そして宿敵のジジイ、さらにはロリメイド長と犬…じゃない、ペットの狼のルートもあるらしいです。
とりあえず一周目は、童貞執事見習いクリストファーと、ジジイしか攻略できないと聞いたので、無難にクリストファーから攻略。
なんというか………。
グラフィックは、かつて見たこともないほど美麗で、最高峰レベル。
スチルから顔グラまで、ため息が出るほど隙のない美しさ。
そしてシナリオはかつて見たこともないほど、不思議な構成でした。
何これ…?何なんだこれ……?と私は一周目をやりながらずっと頭に?が浮かんでました。
あらすじは、妖精と人間が共存する、おとぎ話のような街ウイングフィールド、そこを統治する女領主ヴィヴィアン、彼女は19歳の誕生日に赤ん坊に戻り、そうやって何千年も生きて、宿敵と戦い続ける運命を背負った女。
その彼女の館にやってきた執事見習いのクリストファー。
館に集う、執事やメイド、彼らと交流しながら、ヴィヴィアンが赤ん坊に戻る日フェニキアクスを迎える…といった話の流れなのですが、なんというか、そこまでにストーリー性がないというか、キャラ同士の会話、まったく関係のない街の人たちの会話、そんなものが無作為に流れていく…みたいな。
もちろんそれなりに進行はしてるんですけど、延々マッタリな会話を読み続けていて、これはいつ終わるんだろうか…と不安になります。
会話劇そのものは面白いんですけど。
あと発売前のSSとか読んで、テキストに不安を感じていたんですけど、やっぱりなんかト書きみたいなテキストでした。
ファンタジーなんだから、もう少し地の文にレトリックが欲しい…。
ティーズが術で分身するシーンとか「ティーズの体がふたつに分かれた」の一文で済ませちゃってますけど、そこはにゅーっとゾウリムシのように分裂したのか、霞が形を為すように現れたのかとか表現によって違いがあるじゃないですか。そのシーンにそれを表現するスチルがあれば別ですが、無いし。せめてちょっとは頭のなかでイメージがしやすくなるぐらいの表現が欲しかったです。
そんなわけで現段階で、テキストに関しては、ややメーターは残念寄りなのですが、とりあえず全ルートクリアしてみて判断します。
そして一応これは乙女ゲーの括りですが、あんまりそんなカンジがしない…。
クリストファールートはクリストファーの視点で語られてるし。
女主人公に投影してモテを味わうというカンジではなく、あくまで三人称っぽい視点。
なんというか、男性向けエロゲを嗜む女性ユーザーに向けて、男性向けエロゲを女性好みにアレンジしてみました!というムードなのです。
といってもヴィヴィアンのあまりに奔放なキャラ造形は、あんまり男性の好みじゃなさそうだし、そのへんは確かに女性向けです。
とにかくイロイロと不思議なゲームです。
いまはクリストファーを攻略して、ジジイ攻略途中です。
エロあんのかなあ…。あのジジイと…。
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