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2011年4月10日 (日)

神学校 ガビィルート感想ネタバレ

後藤羽矢子です。

あー…神学校フルコンプしたというのに、なんかモヤモヤする。誰かと神学校の話してー。
というか、みんな神学校やって!

そんなわけで大トリのガビィルートです。
ガビィルートは、セシル、ニール、レオニードの3人をクリアしたあと開放されるオーガストルートをクリアしないと開放されません。事実上の真相ルートといえます。

と、いっても事件の真相じたいはオーガストルートで解明されています。
真相はガビィの存在の真相です。

以下おりたたみー。

体験版やったときから気になっていたのです。

ガビィの存在の薄さが。

エイハブおじさんの家の、マイケルたちが寝るための部屋にはシングルベッドがひとつしかないし。ガヴィがなんか言っても、周りのみんなはガン無視してるし。
人見知りということで、大勢が集まる場には姿を見せないし。
他ルートでマイケルの心が堕ちそうになると、啓示めいた言葉を語りかけてくるし。

唯一セシルだけがガビィの名前を口にしていたので、私は、ガビィは小さい頃死んじゃって、それを認めたくないマイケルが生み出した幻影なのかなーと思ってました。

だいたい合ってた…というか、完全に脳内弟でした。
幼少の頃から母親が臥せってた寂しさから、鏡に向かって話しかけていた架空の存在だったのです。
赤毛のアンが、クスバート家に引き取られる前に脳内友人とおしゃべりしていたのを彷彿とさせます。

しかし一応マイケルも、両親が死ぬまでは、脳内弟という自覚はあったらしいのです。
セシルにもジュニア時代に「自分には架空の弟がいる」という話をしていて、それでセシルは冗談めかして話を合わせてあげてたのです。

完全に脳内とリアルがミキシングされたのは、両親の死の瞬間で、ショックを緩和するためにマイケルの意識がガビィを実体化させてしまったのです。
そういえば冒頭の帰省から両親の死までのシーンは「マイケルの回想」という形をとっています。
つまり、本当は一人で帰省した現実も、マイケルの心の中でガビィが添付された状態になってたわけです。
ここ、上手いなーと思いました。

しかし、ガビィが脳内弟と発覚するシーンはけっこう唐突というか、ルームメイトたちと部屋で話してるときに「ガビィの言ったとおりだったな!」「え…?」シーン…みたいな流れで、あれ?こんな状況だったら、もっと早くに発覚しててもよさそうな気がするけど。とか思いました。

それはともかく、発覚したときのルームメイトたちの、可哀想なものを見るような目がなんとも居たたまれないカンジでした。
ロバートとジョシュアも、短い期間でルームメイトが首吊り未遂はするわ、幻覚を見るわで大変だなと思いました。
しかしすべてを理解してくれているセシル(いい子だ…)が、マイケルをキモがることも責めることもせず、噛み砕くようにガビィが実在しないことを、説明してくれます。

ガビィは、子供の頃のマイケルが成長過程で捨てていったものを全部内包している。
ガビィは友人の好ましい部分を、少しづつミックスさせている。

だからこそガビィは、愛すべき存在で、ガビィも決してマイケルを否定しません。
ガビィは他ルートでやたら「マイケルの気持ちはわかるよ。だって双子だもん」というような言葉を言ってたのですが、マイケルは「でも、僕はガビィの気持ちがわかったことがあったか…?」と自問する。
そこでガビィが一方的な自己愛の象徴であることを実感して、マイケルは深く落ち込みます。その後は例の「愛するものを殺す予言」ターンに入り、ガビィは実在しないわけですから、マイケルは自分を殺そうとしたりして、ラザラス神父の部屋に隔離されたりして、もう大変です。
ニールルートの、悪魔憑き状態になったときも「これ、社会復帰できんのか…?」と不安になりましたが、この状態もかなりヤバかったです。

その後エロというには、あまりに神聖な交歓をガビィとして、ひとつになることでマイケルは壁を乗り越えます。

いままでのエロシーンでは、マイケル攻めのときが正常位、マイケル受けのときがバックと決まっていたのですが、ここでは逆でした。行為としては、マイケル受けのほうが自然でしたが、スチルはマイケル攻めのほうが好きです。

そして立ち直ったマイケルが、オーガストと対決するわけですが、このルートはなんていうか、「癒し」というか「赦し」というか「救い」というか、そういうもので満ち溢れていました。
今までほぼ単独で事件に向かっていたマイケルでしたが、このルートではルームメイト全員で一致団結して対抗するし、ラザラス神父がオーガストに怒りの鉄拳を食らわせて罪を償わせようとするし。

両親の死から、マイケルが見失っていたものが、マイケルの許に戻ってくる…そのひたひたとした暖かさがこちらにも伝わってくるのです。
マイケルが泣きながら、主への感謝の言葉を捧げるところは私も泣きました。

事件が解決して一年後、神戸のクッキー屋にいそうなエイハブおじさんがやってきて、「じつは君に兄弟がいるんだ」と爆弾発言。

生まれてすぐ養子に出された双子の弟がいるとのこと。
ドキバクしながら会いに行くと、双子の弟、ガブリエルは姿こそそっくりでしたが、ガビィとは全然違うタイプでした。
自分がなりたがっていた理想の姿」マイケルはガブリエルのことを心の中でそう評します。
ガビィがもういないことの悲しみと、自分が孤独でなかったという喜びでマイケルはぼろぼろと涙を流します。
それを慰めるガブリエル。
これからのこの2人の関係は、ガブリエルがマイケルのような、マイケルがガビィのような、そんな関係になるんだろうなと思いました。元々ガビィの資質はマイケルの資質だし。

そんなわけでラブの発生するルートではなかったですが、たくさんの愛を感じたし、一人の少年の成長物語として完璧だったと思います。
感動しました。

次回は販促もかねて、細かい部分の総評などしたいと思います。

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コメント

神学校、クリアおめでとうございます。ガヴィは何となく私も「ここにいない」存在なんだろうな・・・って予感はしてました。
ゲーム発売前のCool-Bに掲載されたショート漫画で、ガヴィだけが何故かいなかったので。
ガヴィルートのセシルがいい人すぎて泣けてきます。
出会ったガブリエルとマイケルがこれから親交していけるといいですよね。
レオニードは私も萌えました。拗ねたり甘えたり可愛い人です・・・。
後藤さんの突っ込みが一々尤もすぎて頷いてしまいました。的確ですねw

投稿: 水々 | 2011年4月10日 (日) 17時19分

Cool-Bにそんな漫画が!以前の記事はわりとスルーしてたのでバックナンバー掘り返したいと思います。今月では名もなき人とマイケルのエロSSでしたが、派生でレオニードとマイケルのいちゃいちゃとか読みたいです…。出るといいですね。

投稿: 後藤羽矢子 | 2011年4月15日 (金) 23時38分

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