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2011年3月24日 (木)

World's end Nightmare 総評ネタバレ

後藤羽矢子です。

3日ほど沖縄に行ってきました。帰りのレンタカー屋の送迎バスで、私は運転手さんの隣の席だったのですが、運転手のおっちゃんが、びっくりするほど翁長のオヤジにそっくりでした。長めの白髪を後ろに流して結って、ちょっと恰幅がよくて、黒っぽいかりゆしシャツ着て、タレ目で。似てないのは眉毛の太さぐらいかなー。

その話を松本さんにすると「BLOOD+の主人公の父ちゃんも、似た感じだったから沖縄のオヤジに多いタイプなのかもね」と言っていました。

ところで、その沖縄で私はWorld's end Nightmareの最終話を読みました。

ワーナイについては、毎週の更新日には速攻で読んでたし、楽しみにしてたし、楽しかったし、作品に対する感情は全体的にはプラスに向いてるのですが、言いたいこともまた、やまっもりにあるのでした…。

そんなワケで辛いことも書くかもしれませんが、World's end Nightmareの総評を書きます。

この作品を一言で言い表すなら「青い果実」だと思いました。
キャラも、お話も、文章も。
いい意味でも、悪い意味でも。

主人公のイットくんが、フェイスレス(以下ターリア)とフラグ立てるのは、中盤にさしかかるあたりで読めたし、実際そうなったわけですが、この2人の感情はまだ恋になってないだろ!と思いました。
生前の2人の親交も、セカイに来てからの2人の感情も、まだ全然恋愛未満です。せいぜい友愛という段階にしか来ていません。
なのに、文章や物語の流れが、勝手にこれを恋ということにしちゃってるのです

まだ熟れていない青い果実を無理やりもいで、「熟れてます!」と言って市場に出しちゃっているようなそんな違和感を覚えるわけです。

でもキラルの作品には「恋愛未満」な関係がけっこう多いのは多いのです。
シキアキなんかはその最たるものです。ただこれは以前松本さんが書いていましたが、シキアキの場合、最後まで恋になっていないことをちゃんと表明しているのです。つり橋効果とストックホルム症候群の合わせ技で、歪んだ繋がり、けれど本人たちも歪んでることを自覚してるし、その「繋がり」がなんなのかわからないけれど、離れがたいことだけはハッキリしている。

イットくんもターリアも心根はとても健全でまっすぐです。
だからこそ、2人も想いには、もっと時間とエピソードが必要だと思いました。
この青い果実感は、アルカネットの悠斗ルートにも感じました。
栄さんルートと倉江ルートは熟してましたが…。ただ倉江ルートは駆け落ちの非日常感によって促進培養されたカンジです。もちろんそれは書き手側もわかってるのが伝わってくるし、そもそもノンケの男同士の恋物語を成熟させるには、特殊な肥料が必要だと思います。

ジークさんは「時間が愛を育てる」と言って、バロンさんは「やっちまえば情も湧くかもしれないだろ」と言ってました。どちらもかなり有用な手段ですが、そのどちらも使わない2人の恋は本当に青い果実のままでした。

ただその青い果実っぷりは、初々しくもあり甘酸っぱくもあるので、もうちょっとだけ熟れてくれればかなり萌えたと思います。

生前、貧しく情勢の安定しない国の最下層で、すべてをあきらめて生きてきたイットくん。変わり者の域に達するほどの正直者で、諦念はあるけど邪念はない。
イットくんはとても無力で、だけどその何にも汚されることのないまっすぐな心は最強の武器だった。彼は最後に物語を終わらせる王子になって、そしてまた永遠に終わらない物語の主役になる。

その筋立てはすごいいいなあと思ったので、もう少し文章にレトリックが欲しかったです。
ただ、あとがきにくっついてる、後日談SSのほうは、ちょっと修飾があったので、やっぱり携帯小説だから、敢えてやってたのかなあ…。
携帯小説って他に読んだことないので比べられない…。

でも楽しめたのでいいのかな。次はアルカネットが携帯小説化するそうです。
私はauだし(アプリのほうは彼氏の携帯でやった)もちろん落とすつもりですし、これでちょっとはアルカネットの知名度があがってくれないかなと期待していますが、アプリでできる環境の人は、是非アプリでやって欲しいと思う次第です。

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