偽りのアルカネット 感想ネタバレ
後藤羽矢子です。
偽りのアルカネット、今月配信ぶん読了~!
新しいライターさん、分岐なしのノベル、エロなしっぽいということで、イロイロ不安要素もあったんですが、面白かった!
最初は正直、ト書きみたいな文章だな~と思ったのですが、読み進むうちにそうでもなくなってきたし、携帯という媒体にはこれぐらい短いセンテンスのほうがしっくりくるんだろうなと思いました。
とりあえず、まだ読んでない人も多いと思うので(松本さんとか)以下おりたたみー。
物語は、大正時代、主人公の敬くんが東京駅に降り立ったところから始まります。
両親を幼い頃に失くして、叔父夫婦の家で世話になっていた敬くんのところに、父親と名乗る男、高鳥敬一郎が現れて「お前を引き取る。異論は認めない(要約)」と言ったからです。
そして超嫌々、高鳥の家にはいった敬くんですが、義兄の悠斗さんは表面上は穏やかなもののATフィールド張りまくってるし、八方塞がりの息苦しさ。
そんななかで、執事の倉江とのマナーレッスンとか、遊び人美人叔父の栄さんに遊びに連れて行ってもらったり、堅物の悠斗さんと少しづつ親密度があがったり。
こういう最悪のスタートから状況が浮上していく展開は好きです。
あと大正時代という時代の背景や空気をわりときちんと書いているのも好感度大。まあさすがにあの時代に茶髪のツンツン頭はいないと思うのですが、そのへんは見逃してやってくれ!ってカンジです。
背景のグラフィックも力はいってます。といっても半分くらい村正からの流用だったけど。
敬くんは、まっすぐで負けず嫌い、ちょっとカッとなりやすいけど基本素直な性格。主人公にはありがちといえばそうなんだけど、すごく感情移入しやすいと言うか、純粋に応援したいタイプ。あとキラル初の理系男子です。化学ではなく工学系で。
BLっぽさについては、栄さんがホモというかバイらしく、栄さんに敬くんがなついてるのを見て、倉江が心配したりとかはありましたが、全体的にはBLっぽくないな…と思ってたらラスト近くで悠斗さんが「君は僕には叶わない…それを思い知らせてやる」とかなんとか言って、敬くんにのしかかってきた!
え、なに?やるの!?と思ってワクテカしたところで続く───!ぐわっ!
ていうか、悠斗さん、あんなに受け受けしいのに攻なのか…いや、やるかどうかわかんないけど。まあ絶対やらないと思うけど。いくらなんでもここでやったら、あまりにも唐突すぎるし。
でもスチルの、悠斗さんの暗黒微笑には萌えた。
そして美人攻好きの私としては、美味しいです。栄さんも美人だし。
とにかく俄然、次の配信が楽しみになってきました。
しかしここに声がついたら、さらに何倍も萌えたのになあ…。と思わずにはいられません。
そのうち声つきの派生があったらいいなと思いますです。
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