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2009年11月 8日 (日)

装甲悪鬼村正 感想ネタバレその2

後藤羽矢子です。

装甲悪鬼村正 とりあえずフルコンプ…。長かったああ──!
かなりの強行プレイだったのにマジで丸3日奪われました。こんなのが年末に出なくてよかった…。本当によかった。

そして大変素晴らしかったです。これこそニトロ10周年記念を飾るにふさわしい作品だと思います。
以下おりたたみー。

前回の記事で書いたように最初のルートは、25~30時間ぐらいかかるのですが、その後は二章以降のフラグ変更&長速スキップでかなりタイトにできます。

一章は完全共通、二章~四章までがフラグによる細かい差分はあるけどストーリーは共通、五章は過去回想編、そして完全なキャラ別のストーリーが第六章です。

綾祢一条のルートが「英雄編」大鳥香奈枝が「復讐編」足利茶々丸が「魔王編」そしてそれらをすべてクリアした後に開くのが村正ルート「悪鬼編」です。でも悪鬼編はわりと短いです。

前作の「刃鳴散らす」はメインストーリーは一本道で、攻略キャラの女子たちはBADED要員というかつまりsweet poolみたいなものなんですが、メインストーリーにおける主人公のお相手が男というすごい天然BLだったのです。でも今回はちゃんと女子それぞれのストーリーがあるというし、奈良原さんがどんな恋愛を描くのが楽しみ半分不安半分でした。

そして…恋愛はなかった。
ほんっとーにこれこそ愛でもなく恋でもないですよ!
登場する女子キャラは脇も含めたらかなり多く、そのなかには、しとやかな可愛らしい女子もいるのです。しかし肝心の攻略女子たちは、どいつもこいつもすごい荒くれ者です。
凶暴か邪悪な女しかいないのです。ラスボスは妹だし。

エロゲにおける女の子キャラというのは大別すると
主人公を癒す者、支える者、主人公に守られる者、穢される者と分けられると思うのですが、ここの女たちはそんなタマじゃないのです。
いや一応、癒したり支えたりもしてるのですが、最終的に全員殺し愛に発展していくのです。一条は自分の正義のため、香奈枝は復讐(の建前をまとった快楽殺人)のため、茶々丸は世界の終わりを為すために。
若干甘みがあるのは茶々丸EDですが、それもノンシュガーか砂糖ひとつまみかぐらいの差しかありません。六章以前のエロシーンは脇役のひとたちが担ってくれたのですが、それがほぼレイプ!けれど攻略キャラたちとのエッチもあまり変わらないというか…とりあえず和姦であるというだけ…みたいな。
湊斗さんは普段は気配りの人ですが、エロにはいると過去のあるトラウマからスイッチがはいって処女相手に5発キメたりするようなケダモノになってしまうのです。

結局湊斗さんが明確に「愛してる」という言葉を発するのは最後の村正ルートで、でも村正は劒冑が擬人化したものでぶっちゃけ人間じゃないんです。
でもなんかわかるような気もする。
他の攻略キャラ、特に一条とかは自分の道が確固としてあって、湊斗さんと道が交じることも、自分の道をはずれて湊斗さんと歩くこともできない。そして最初から湊斗さんもそのことをわかってたんだろうなと思う。だから甘さはないけどすごく心は震えます。

本当にこの物語は、恋じゃなく徹頭徹尾、闘いの物語なんだなあ。
そして奈良原さんの描く戦闘シーンは非常に論理的で、ミラクルめいた部分がほとんどない。(まったくないわけじゃないです)一見ミラクルに思える事象にもちゃんと理由があるし、圧倒的に不利な状況に対して、これこれこういう流れで勝機に到ったというちゃんと筋立てがあるので全然退屈しないです。ただラスボス戦はちょっと冗長に感じました。湊斗さんとラスボスの光ちゃんが、おんなじ意味の会話を何回も何回も繰り返すので…。
そして長いという以外にも、戦況の絶望っぷりが感情移入してる私にのしかかってきて、私は湊斗さんみたいに強くないので、「もうダメっ!もういやだー!こんなの絶対無理だー」と泣きたくなるぐらい辛かったです…。いっそミラクルがあるほうがどれだけ気が楽でいられたか…と思いました。最後のパズルは最初から諦めて攻略サイトでカンニングしました…。

戦闘以外にも奈良原さんのテキストで唸るところ。
「戒厳聖都」でもどびっくりした、ラストのどんでん返し。あれもそうと知ってみればあちこちにちゃんと伏線が張ってあるのに、それと気づかせないようにミスリードさせるのがすごく上手いのです。
村正でもそれは健在で、湊斗さんと光の関係のどんでん返しはエエエエエーっとなりました。私はかなり鈍いほうなので、すぐに驚かされてしまうのですが、普通に聡い人でも騙されると思います。

それと寒いと評判の奈良原さんのギャグですが、松本さんも書いてたように二章以降はけっこうおかしかったです。「冗談はその細目だけにしていただきたい」とか湊斗さんが地味にひどいこと言ったりするときにブッとなった。
しかし私が一番ブフォア──ッとなったのが、ウォルフ教授の「パンツ脱がせて陰毛抜くか」でした。こんなしょうもないのに一番ウケてしまうなんて…くやしいビクビクッ

他にも語りたいこともあるのですが、今日はこのへんで。
あ、そういえば黒瀬童子って人の声やってる野☆球(のぼ~ると読むらしい…)の声がどうしても春野風さんに聞こえるんですが、ちがうかなあどうかなあ…。

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コメント

現在、村正プレイ中。一日2時間とか牛歩の進みでやってます(涙)
10周年作品・しかもナナハラ氏著!なんてもう買わないと絶対後悔するって!と思って購入したのですが、先が気になる気になる2時間じゃ一章の3分の1も終らない!
もー頭の中は村正でぐるぐるです(笑)
まだエンディング一回も見てないのですがぐいぐい引きずりこむ話の展開や景明の武士魂の清涼感(時々乱れるのもまたよろし)各キャラの生き生きした心情にナナハラ節利きまくりで嬉しいです。生きててよかった(笑)
ナナハラ節に潜むBL臭が後半どんな形で出てくるのか楽しみです☆折りたたみ気になるけど、もうちょっとガマンすることにします。

投稿: m-to | 2009年11月11日 (水) 22時35分

やっと終りました。
何を思ったのか奈良原さんをナナハラ読んでた...目が狂ってます(涙)
何か最後になるにつれてやっぱりどろどろ展開もありました。お約束だ。景明運がないっつーか。
攻略対象の女性陣が皆かっこいいとか通り越して怖い(!)コレ美少女ゲーですよね?ねえ?男性はこれで萌えられるのか?と真剣に心配してしまいました。
唯一キュンとしたのが村正の「ツルギになって良かった」って所だけ...どんだけ戦いまみれな作品なのか。
でも恋愛より重きを置いてる芯があるからこそこういう構成になったかな、と。
人生論かなって気もします。戦争に対する風刺もある。そんでもって恋愛論でもあるかもしれません。
最後村正が景明の元にいたのは同じ方向を目指す人だったからでしょうね。他の女性は景明は見てたけど景明と同じ方向は見てなかった。
ある意味誰とも恋愛がないってのも仕方ないかも。でも人生って結構そんなもんな気もします(苦笑)
やー深い話でした。でもいい話で。プレイできて良かったです。心のリセットができた気分になる話でした。

投稿: m-to | 2009年11月27日 (金) 23時03分

本当に「キュン」分はなかったですねー。
悪鬼編は唯一のなごみルートでした。
しかしオチはアレですが…。
松本さんがまだクリアしてないので、色々オフレコ状態でうずうずしています。

投稿: 後藤羽矢子 | 2009年12月10日 (木) 23時37分

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