装甲悪鬼村正 感想ネタバレその1
後藤羽矢子です。
装甲悪鬼村正、とりあえず1ルート終了。でもBADも拾ってないし、本当にこれが正しいEDなのかもよくわかりません。とにかく長いので寄り道する気すら起こらないのです。
1ルート六章でだいたい25時間くらい。でも第一章は体験版でプレイ済みだったのでかなり飛ばし気味にやったので実際はもっとかかるかもです。
あ、でも三章までは共通ルートなので次からはもっと早く終われるかもです。
なんだか頭のなかがぐるぐるして上手く感想まとめられるかわからないですが、書きます。
たぶん松本さんとは違うルートにはいってると思うので以下おりたたみ。
まず、ざっとあらすじを言うと。
舞台は大和と呼ばれる架空日本、時代は戦後まもなく。(といっても時代考証は激しくアバウト)
暴君政治を行う六波羅と、大和を属国にしようと企んでる進駐軍GHQ、さらに銀星号と呼ばれる銀の劔冑(ツルギと読む。パワードスーツ的なもの)が謎の大量殺戮を繰り返していて、人々は疲弊しまくり。
そんななか、悪を倒す「正義」の使者、赤い劔冑、村正が現れる。
第一章は少年の視点で、虐げられてる世界と村正の登場活躍が描かれる。しかしラストでその少年は殺されてしまう。村正の手によって。
村正には「善悪相殺」という呪いがかけられていて、一人悪を斬るたびに一人善─自分を慕う存在を斬らなくてはいけないのです。
第二章からは、その村正の仕手(乗り手)である湊斗影明さんの一人称で話は進んでいきます。
そしてエロゲであるわけなので当然攻略キャラなども出てくるわけなのですが、ここが一筋縄じゃいかないところで、私は最初何も考えずに大鳥香奈枝さんに好感度が向くような選択ばかりしてたのですが、善悪相殺によって香奈枝さんズバーーーーッと殺されてしまいました。ヒイイイイイ!そうなのです!好かれれば好かれるほど死亡率があがってしまうのです!じゃあどうすればいいかというと章ごとのゲストキャラ的な人たちがいて、そっちに好感度を割り振るのです。しかしルートにはいるためには、そこそこ死なない程度に好感度もあげないといけないという微妙な采配を要求されます。
おかげで次の章にはいって話が進んで、キャラと親しくなるたびに「あー…この人も死ぬのかー…」と思って鬱になります。本当に少年、少女、おじいさん、みんな満遍なく死んでいきます。そしてそういうキャラたちが予定調和のカキワリではなく、厚みを持って描かれるから余計ツライのです。
しかし話は絶妙に面白いのです。
奈良原さんのシナリオは「刃鳴散らす」と「戒厳聖都」と今回の村正で3本めなのですが、どれも奈良原さんにしか書けないテイストに満ちています。
萌えとか燃えではなく…一言で言うと「美しい」。キャラに信念があって美学がある。
弱い人も愚かな人もこずるい人にも美学があるのです。
だから悪側の人間にも厚みがある。私は遊佐童心という男が超ヒドイことしてるのになぜか好ましく見えて困った。あ、美形とかじゃないですよ。ゴツいハゲのオッサンです。
ヒドイけど薄っぺらくない。これこそがラスト近くに語られる「善悪相殺」の本当の意味に繋がっていって、そこにまた痺れました。
あとキャラがバカじゃないとこも好きです。
なんかこう、話の都合でキャラが異常に鈍感だったり人の話聞かなかったり、勝手に誤解して勝手に暴走したりとか、そういうことが一切なく、みんなちゃんと人の話を聞くし、人の立場を思いやるし、相手の言葉の裏側を読んだり、相手の機微を読み取ることができるのです。世界観はすさまじく血なまぐさいけどナチュラルキチガイは一人もいないです。
異常を際立たせる正常がちゃんとあるのがいい。
そんなわけで私と松本さんもバリバリやりこんでます。
次回はちょっとエロ方面について語りたいと思います。
しかし、これは攻略女子を男にしてBLにしてもまったく違和感ないなーと思います。
女キャラの漢っぷりがすごくて…。
刃鳴散らすのときから醸し出されていた天然BLスメル…。何なんでしょう。
そういえばカウントダウンで「エロゲなのに女声優より男声優のほうが多いってどこのBLゲームだよ!」みたいなこと言ってたなあ…。
そんなわけで女子にもオススメです。
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