間の楔のコト
後藤羽矢子です。
間の楔がドラマCDでリメイクされるという噂を聞き、詳細を知ろうとぐぐったら。
キャストが!ニトキラ的に言うと、イアソンがカルツさんの中の人で、リキがデモベの九郎でガイがアキラたんですよ。
速攻で購入を決意。
一応、間の楔を知らない人のために、どういうお話か説明すると…
シキルートです。
…すいません。ちゃんと説明します。
巨大コンピューターの管理下におかれたとある惑星。
主人公のリキさん(18歳)は、市民I・Dを持たない故に雑種と呼ばれるスラムのストリートチルドレン。そんな彼があるとき、ブロンディと呼ばれる超エリート、イアソンと出会う。
懐かない野良猫のようなリキの態度に新鮮なものを感じたイアソンは、リキを一方的にペット認定して拉致。めくるめく調教ライフが始まります。
飼われてるくせに人間に懐かない猫を、私の地域では「やぶ猫」というのですが、リキさんも3年(長い!)の調教生活でそれなりに懐き、それなりに反抗するやぶ猫状態に。
ちなみにエリートの方々は皆ペットを飼っていますが、それらはいい血統の美男美女ばかり。そしてペットは観賞用だったり、ペット同士の交尾を眺めて楽しんだりと、エリートがペットとSEXはまずしないものなのです。
しかしイアソン様はバリバリやります。
おかげで周りからは変人扱いされ、親友にもマジで心配されます
イアソン様は人工体で超美形で超頭がいいという設定ですが、かなりヌケています。
3年の調教を経て、すっかりリキが自分の手に堕ちたと確信したイアソン様は、リキを古巣のスラムに放流します。リキがイアソンを求めて帰ってくることを期待して…。
しかしリキは戻ってきません。
しかたないので、リキの幼馴染のガイを人質にとってリキが接触してくるのを待ちます。
しかしリキは接触してきません。
しかたないので、わざわざ自分からリキの部屋に押しかけ「戻ってこい」と言うイアソン様…。
マヌケすぎる! このくだりは笑いと愛しさが同時にこみあげてきます。
リキのやぶ猫っぷりはハンパなく、イアソンの親友が大事にしている女のペットと、こっそりやっちゃうわ、他のペットと暴力沙汰を起こすわで手がつけられません。でもこのリキの、ガチホモではなく、性的には女のほうが好きというところは萌えです。
そうこうしているうちに、リキを崇拝している幼馴染のガイが、リキがイアソンに慰み物にされてることに気づき、ガイとイアソンのリキ争奪戦が始まる……というおハナシ。
イアソン様は全編を通して、計画や予想がことごとく破綻しているのですが、このリキ争奪戦においても「秘密裏に穏便に処理したい」と考え、部下にも何も言わずにいたのですが、それが裏目にでて、穏便にすむどころか両足もげたあげく爆発に巻き込まれて死にます。
しかし行ってしまったと思ってたリキがイアソンのところに戻ってきて、最後の刻を共にしてくれたことは、イアソンにとって最後の最高の予想外だったことでしょう。
あー、やっぱりあのへん思い返すと泣ける…。私はDVD買って50回は観ました。ホモ抜きにしてもOVAとしてもクオリティ高いので、是非観て欲しいなあと思います。
ともかく、新しいイアソンとリキとガイがどんなものか、この耳で確かめようと思います。
しかし、鳥海氏がガイかあ…リキだったらよかったのになあ…。
拍手お返事。反転してます。
18日 10時の方 アサト絵お褒めいただきありがとうございます。私が描くとカワイイアサトになってしまいます。男らしいアサトも好きなんですけどー。
19日 18時の方 らきすたのOP、クセになりますよねー。今度ネタ絵で作ってみようかナーと考えたり。
今日の一枚。
おそらく初めて真面目に描いた間の楔絵。でもやっぱり「誰これ」状態になった…。
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コメント
はじめまして。いつもラメ咎狗で楽しませていただいてますが、初コメントを「楔」でしてしまいました。
わたしも、あのイアソン様お迎えシーンの微笑ましさ?お間抜けぶりが大好きです。
>周りからは変人扱いされ、親友にもマジで心配されます
↑マジ心配。そんな親友ラウールが、メサイア煌様ですね。エロ道にかんして説教するのかあなたが、という気もしますが。(笑www
わたしもCD予約したので、カルツ攻め、楽しみにしております。
初コメで長々と失礼しました。
追記:イアリキ絵!ごちそうさまです。できたら、またもっと見たいです。!(^^)!
投稿: きらるらい | 2007年5月20日 (日) 11時42分
こんにちは。りりこです。
このコーナーで「楔」ネタの出る日が来ようとは…。予想外でした。
元祖イアソンである塩沢氏についてはとても残念なことでしたが、カルツパパですか。どんなイアソンか楽しみです。
しかし、イアソンの「戻ってこい」の下りはてっきり、自由の身なんだぞと思わせた放置プレイの一種かと思っていました…。
(素直に帰ってこいと言えないので、帰ってくる様にし向けた…けれど…。ブロンディー様はいろいろ大変だなぁ。)
ガイの頑固で思いこみの激しいところは、なんだか、ケイスけを思わせるものが…。
片腕の代償は重すぎです…。
ラストは切なかったですね。でもリキと一緒で、それこそ「悪くない」です。
私も「楔」は名作だと思います。
(人生初、意識的に読んだBL小説でした。)
今回は思いがけずの「楔」ネタでしたが、本当に懐かしかったです。
思い出深い話をありがとうございました。
お忙しい中、お体ご自愛下さいませ。
投稿: りりこ | 2007年5月20日 (日) 12時21分
>きらるらいさん
はじめましてー。
そういえばラウールはミキシンでしたね。私はミキシンのほうが塩沢氏の声に近いと思うんですけど、少し違うイメージのイアソンも楽しみですね。
CD購入したら、また感想アップしますねー。
>りりこさん
ああ、放置プレイの意味もあるかもですね。リキを試そうとしてたというか。
私も楔は初めてのBLでした…。なにかと刷り込みが激しいですね。初めてのBLゲーは咎狗…。こっちも初めてゆえの刷り込みが強いです。
また機会というかスキをみて楔語りするかもです。
投稿: 後藤羽矢子 | 2007年5月23日 (水) 00時18分
そう言えばこの記事を読ませていただいたのがきっかけで私も楔に興味を持って読んでみたんでした。主人公を権力で力尽くで自分のものにしようとする権力者とずっと一緒で心の支えだった幼馴染。普通こういう設定だとどう考えても幼馴染の方が勝つはずなのにあの結末は凄かったです。
投稿: | 2018年5月16日 (水) 19時12分