初心にかえる
松本蜜柑です。
咎狗小説の話の続きです。
今回の咎狗小説、なんだかすごく初心に帰った私です。
どーゆーところでかというと…………
ケイスケを読む。
「ああ、いいねえ…この若いもん同志のウブでぎこちないスレ違いっぷり。すごくわかるわあー…」
源泉を読む。
「あああ、いいねえ…若いアキラたん相手にオイチャン大人の余裕があるようで、でもけっこー苦労しているようで、このふたりの親子っぽくも恋人っぽくもある世代のギャップがいいわあー…」
リンを読む。
「ああああ、いいねえ…なかよしさんねえ。この対等なカンジが男の子同志の友情っぽくて、恋愛恋愛したムードはないけどすっきり爽やかで(やることやってるけど)いいわあー…」
そしてシキさんを読む。
「プギャー!! 今までと世界違うよ、違うよ世界!!」
まったく、咎狗のゲーム本編と同じ流れでした。(その後ナノたんで感動して終了)
やあ、そうでした、そうでした。ファーストプレイのとき、まったくもってシキさんルートで、その異色っぷりにポカーンとした、そんな初心を私はいつのまにか忘れていましたよ。
なんだか、何度もプレイして、頭の中でねぶねぶ考えて、いっぱい補完したり妄想したりしているうちに、私の中で時の流れがシキさんをやさしく包んでいたんだなあ…。(遠い目)
だがそこがいい!
そんなシキさんを愛していると、もう今の私は言えます。
最初はこんな( ´,_ゝ`)プッ な男、どう転んでもハマったりはしない、と思っていたのですが、違いました。友人などに咎狗キャラを語るときに、シキさんだけずいぶんバカにした気もしますが、それもこれも愛の裏返しだったのです。
今ではシキさんのことは、その( ´,_ゝ`)プッ な味わいごと、愛しています。
とゆー、私のシキさんへのツンデレな愛はさておいて。
この咎狗小説でのそのシキさんの浮きっぷりはゲーム本編を彷佛とさせるもので、それはそれでグッジョブなのですが、ただ、読む前に後藤さんからきいていた、「ちょっとシキさんからアキラたんへの愛がなさすぎる」という意見は、たしかにそのとーりだと思いました。
っていうか、思うに、これって、登場時のシキさんに戻して書いてるんじゃないかなー。
あのED3で、シキさんは、それがたとえ壊れ爛れたどーしょーもない妄執めいた愛であっても、たしかにアキラへの執着を見せていましたよね。だから、小説版のシキさんの、アキラの考えていることなんかどーでもいい(けどやることはやるけど)という態度に、読者は疑問を感じてしまうわけですよね。
でも、ドラマや映画なんかではわりとそーゆーのよくあります。いったんエンドマークついた話の続編をつくる場合に、キャラの立ち位置や心情を、初期値に戻すというやりかた。私はそれあんまり好きではないんですけど。
なぜ戻すかというと、前作でなんやかやあってラストで人が変わってしまったキャラのそこからの出発だと、ファンにとってそのキャラらしく見えないから。ファンにとってのそのキャラらしさは、前作で一番多く見せられたそのキャラの姿であり、ラストで変化をとげた後のそのキャラではないから。
あれですよ、『FF7』のラストでいろいろ吹っ切れたはずのクラウドが、アドベントチルドレンでまだグダグダ悩んでたりとか、『踊る大捜査線』の青島と室井さんがドラマのラストでわかりあったはずなのに、続編映画でまた対立してたりとか、そーゆーアレですよ!
とゆーことで私は納得しました。
とはいえ、やっぱりもーちょっと愛があってもよかったと思うなー、シキさん…。(してない全然納得してない!)
それにしても、こうやってもう発売1年ほどもたって、まだ萌え材料を補給してもらえるというのは、幸せだなァー、ボカァー、と思うのです。
ゲームは、連載しているかぎり燃料補給が続く漫画とは違いますから、基本的に最初に積み込んだ燃料だけであとはどこまでもたせられるか、ということになってしまいますよね。
もちろん好きだから、自家発電だってなんだってしちゃいますが、やはりある程度過ぎるとちょっとそれも寂しくなってきます。
そこへ、こーやって燃料投下してくれるのは、とてもありがたいし幸せです。
私なんて、8月からの遅ハマリで、同人誌だって本格的に咎狗でイベント申し込みはじめたのは今年からですし、発売当初から萌えているファンよりはいくぶんまだ萌えがフレッシュではありますが、それでもだいぶ落ち着いてきた今日この頃でしたが、今回の小説でまただいぶフレッシュさんな気持ちになりましたよ。
この先も、ラメントまでのつなぎのつもりでもなんでもいいから、もっと公式さんからいろいろ燃料投下して欲しいなー、と思います。
とりあえず絶対欲しいのは、今までの淵井さんのSSを集めた小説本(ケイスケだけSSがないので、それは書き下ろしってことで!)と、たたなさんの咎狗画集。この二つは絶対欲しいです。
あと可能ならドラマCDの源泉編とナノ編をー!
とかなんとか語っているうちに、今日もえらい長っ喋りになってしまいました。
でもだいぶ遅れている拍手お返事をしなくてはー。いつも拍手ありがとうございます。コメントない拍手も、とても嬉しいです。
4日15時のまり様。おおー、あの沙耶の感想でビっときてくださったのなら、ぜひプレイしてみてくさだいませ。損はさせません!(て、私がいばることなのか…)
5日2時のかた。『トシマは大ヘンだ!』、大ヘン大ヘン面白かったですかー。そう言っていただけると、私も大ヘン大ヘン嬉しいですー。
9日1時B&W様。そうですねー、リンは描くといつもどうしてもぶさいく気味になってしまうので、描くのを避ける傾向にあるのですが、とても好きなのでこの先も描くつもりマンマンですー。
9日3時のかた。…も、ぜひぜひ沙耶の唄やってみてください。お店ではたしかに古いゲームは見つけにくいかもしれませんね。よければネット販売とかどうでしょう。アマゾンでも売ってますし、ニトロプラスでの直販もしてますよ。
今日の一枚は淫靡たん。ところで、小説版の淫靡たんは、淫靡たんとゆーより白痴たんと言ったほうがしっくりする気がします。それはそれでおいしくいただきました。もぐもぐ。
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