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2006年2月 1日 (水)

咎狗コミカライズ感想

 松本蜜柑です。

 29日のコミックシティでご来訪くださった方、ありがとうございました。お声をかけてくださったかたもいらっしゃり、嬉しかったです。本の感想などいただけたら泣いて喜びますので、いっちょ言うたろかとゆー方はよろしくお願いいたします。
 あ、拍手29日22時のかた、咎狗本お買い上げありがとうございました。機会がありましたら、またよろしくおねがいいたしますー。

 そのコミックシティの帰りに、季刊ZEROを購入して来ました。
 後藤さんがすでに書いていますが、本当にこのコミカライズの巴里さん、すごく上手いです。ごまかしのきくパっと見の華やかさじゃなく(もちろんそういうのも大事ですが)、本当に地道に上手く、そのうえでちゃんと漫画絵的な華やかさもあって素敵です。そりゃあ私は咎狗ファンなので、こんな方がコミカライズしてくれて嬉しいですが、ホモエロゲの原作つき漫画など描かせているのがちょっともったいない気がします。それは茶屋町勝呂さんもですし、咎狗関連は絵師に恵まれているなーとしみじみ思いました。
 この話の進みかたから察するに、たぶん単行本1冊ぶんにおさまるようにするんだろうなーと思うんですが、咎狗のボリュームだと、本当はちょっとキツキツですよね。でもがんばって! 超がんばって!

 それはそうと、このコミカライズを見てすごくツッコミたいのは………ナノたんがすごい邪悪さを増してるー!!

 ナノたん、猛を誘惑するとき、ゲーム本編だとラインをそっと手に握らせるだけなのに、漫画だと口に突っ込んでます! もがもがー! しかも濃度50ですよ、死ぬから! それ死ぬから!!
 そして、ケイスケが拾ったラインも、ナノたんの仕込みだった様子。
 私と後藤さんは、ゲームをやったとき、最初、源泉ルートやリンルート段階では、「きっとケイスケがブラック化したのも、ナノたんになんかされたのよねー、猛みたいに…!」と思っており、しかしケイスケルートとナノルートなどを経てもそういうタネあかしがなく、ケイスケが勝手に拾った風な描かれ方だったので、「ナノたんごめん、濡れ衣着せて…」などと考え直していたのですよ…。
 でもこの漫画では、やっぱしナノたんのせいになってます。これが公式なのかしらー。ナノたん、恐ろしい子…!
 しかし反面、アキラが人を殺そうとする場面では「だめだ」とか美しげに止めたりして、アンタどの口でそれを言うかー! いやこれは生ナノたんじゃなくマボロシナノたんなので、ただのアキラの心の中の幻影ですが、それにしたってナノたん、邪悪さを増していると同時にイノセントっぷりも(主にアキラの中のみで)増しており、すごい二面性バリバリ展開中ですよ。さすがナノたんクオリティ。
 あと、漫画のナノたんは最初からキモさがなく、美しさも増しております。いろいろ増してるな、ナノたん。

 それから、どーでもいいことですが、なんですかナノたん、そのなんだか乙女チックなスーツケースは…! ちょっとレトロ入ったカンジで、しかもけっこーでっかく、女が旅行するときに使うみたいな鞄です。
 後藤さんと私が想像していたのは、もっとなんとゆーか薄くてシンプルな形の、どっちかとゆーとブリーフケースっぽいやつでした。だって映画やドラマで、あやしい薬を運ぶときにはだいたいそういった銀色の薄型のケースじゃないですか…。でも、よく考えたらそれではスーツケースとは言いませんよね…。間違っていたのは私たちです…。

 などなど、いろいろ主にナノたん関連でツッコミがいっぱいの今回のコミカライズ、楽しかったです。

 しかし、この漫画、マジでエロ抜き路線な気がします。まあ、誰とのエンディングでもないニュートラルなルートにするとするならば、たしかに誰ともエッチはできませんよね。誰ともくっつかないのにれーぷだけされるとゆーのもアレですし、普通の(?)近未来バイオレンスSFっぽいものにするんだろうなーと思いました。
 たぶん、メインとなるのはケイスケルートとナノルートで、私の予想ではケイスケは助かりアキラとふたりでトシマ脱出、ナノとは心通わせるがお別れ、みたいな流れではないかと。そこに、ページの許す範囲内でリンシキ兄弟のアレコレをぶち込み、源泉はたぶんナノ関係の説明補完要員になりそうな予感…。源泉ファンにはちょっとうすら寂しいことになりそうです。
 あと、ホモエロ抜きだと、シキさんの変な人っぷりがあまり発揮できそうもないのが、私としてはちょっと残念です。リンルートのシキさんのイメージのままで最後までいきそうな予感がします。

 今日の一枚はナノたんと濃度50のラインのびん。ナノたん、本当に怖い子…!
060201nanao

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