鬼哭街に刃鳴吹雪
松本蜜柑です。
今日は早めに更新。『刃鳴散らす』終了しました。(隠しコンテンツ以外)
最初、これふつーは伊烏さん主人公で書くべき話だよねえ、あえて赤音主人公なのは意外性を狙ってなのかな…などと思っていたのですが、初回エンディングを見て謎はとけてすべた!
これ以下はややネタバレします。謎やオチにはふれませんが、話の流れはかなり明かしますので、未プレイのかたはお気をつけください。同時にニトロの『鬼哭街』もネタバレします。
さて、なぜ主人公が赤音なのか。
それは、伊烏が主人公だったら、まんま『鬼哭街』になってしまうからなんですね。
えーと、『鬼哭街』とは、ハナチラの章タイトルのことではなく、ニトロのサウンドノベルです。
最愛の妹を殺された(ちょっと違うけど)男が、復讐鬼となって自らの剣を汚し、すべてを捨てて、かつての友とあいまみえる。かつて同門のライバルであり親友でありまた彼の妹の婚約者でもあった友。自分と志を同じくしていたはずの友が、そして妹を愛していたはずの友が、なぜ自分を裏切り、妹を手にかけたのか。ふたりの男とひとりの女。彼らの間にあった真実とは何か。
……そんなカンジのお話。ねー、ハナチラで主人公が伊烏だと、かなりかぶるでしょう。
ハナチラの章タイトルに『鬼哭街』とゆーのがあるところから見て、わかっててやってるんだろーなーと思います。
そうです、『刃鳴散らす』と『鬼哭街』は、裏表の関係なんですよ。
『鬼哭街』のときは、男たちそれぞれの、間に入った女への執着はねぶねぶ描かれていたのですが、彼ら二人の間のナニかはいまいちサラリとした描かれ方で終わっていました。
それで私は、男ふたりの間のナニかを、そこもっとくわしく!とうずうずしたのでした。
べつにそれは私が腐女子だからそう思うのではなく(いやちょっとはまあゲフンゲフン)、そこんとこをもっと深く描いてくれたら、話にも深みが出るんじゃないかと思ったからです。
ハナチラは、まさに、そこもっとくわしく!に応えたカンジの話でした。
グッジョブ、ニトロ!
ハナチラが好みだったかたは、『鬼哭街』もぜひやってみてください。
しかし、ハナチラと『鬼哭街』は作者が違うのに、なぜこんな裏表作品になるのかしらと、それが不思議です。
同じ作者なら、よくありますよね。気に入った話を、視点や細かい部分を変えて別の話としてもう一度やる、とゆーのは。
咎狗でもびっくりしたものですが、脚本家が違っても、ニトロのものは不思議とどれもきっちりニトロ臭になるんですね。咎狗ではとくにナノたんとリンたんのルートなど、虚淵さんが書いたんではないかと思ったくらいです。これまでも何度も言っていますが、ナノたんルートが好きだったかたには、『ファントム』もやってみてほしいです。
とゆーわけで今日の一枚はがんばって赤音。と言いつつ顔を半分かくす…。
昨日の伊烏さんの絵、ヤカンの取っ手がよくみると四次元的ねじれを生じています。クラインのやかん…!しかも着物が紺じゃないとゆー基本的間違いを…。すいませんすいません。
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