そして少年は大人になる…
松本蜜柑です。
今日は、低すぎるリンたん濃度を上げるため、リンたん話を。
私は、リンたんがナノたんの次に好きなんですが、このブログではほとんどリン語りをしていません。それはたぶん、あんまり茶化して語れないタイプの「好き」だからだと思います。あー、逆に兄のほうは茶化して語るしかないよーな人なので、話題が多くなる…。もっとも、そんなこた言い訳で、世界はそれを愛と呼ぶのかもしれないと、最近は諦観しています。(あきらめかよ!)
リンは、その幼い外見と裏腹に、かなりしなやかに強くて大人な人ですが、唯一、兄に対しての感情だけがコドモのまま、自分でももてあましています。
兄のことが好きすぎて、そんな兄に裏切られたこと、兄に愛されていないことをひきずって、心に御しきれないケモノを飼っています。
そのケモノを解き放たないかぎり、彼は本当の大人にはなれない。
…んだろうけど、でもあれ以外本当に方法はなかったんかと。殺す以外に、兄を乗り越える方法はなかったのか?
たぶん時代が時代で、兄があの兄だったから、あんな極端な方法でしか決着のつけようがなかったんだなあ…。
兄のほうに、リンに対する情が少しもなかったとは思わないです。ただ、兄は殺しあい以外で人と向き合うことができない人だから、ふたりは殺しあうしかなかったんだろうなあ。
…けど、それも、本当にそれしかなかったのか?
リンルートでのシキさんの姿は、ひたすら強く美しく恐ろしくゆるぎない。
それはリンの視点だから。
ところがシキルートではそんなイメージが瓦解するシキさん。あんた、全然コドモじゃん!(;´Д`)
ナノにこだわってなりふりかまわず追いかけるシキさんは、シキにこだわってなりふりかまわずシキを追いかけるリンと、まるでソックリです。シキルートでリンがひっそりシキに返り打ちにあって死ぬように、ナノルートでのシキもひっそりナノに返り打たれて死んでます。周囲に埋没できない存在感と厨センスの服装の趣味もソックリですよ、この似たもの兄弟め!
もしリンが、そんな自分とよく似た兄の真実の姿に気づけていたら、もーちょっと結果は違っていたんじゃないかなあ。
兄は、もうたぶんどう生きても一生コドモな人だと思いますが、リンはちゃんと大人になれる人です。リンのほうがシキさんより全然包容力がある人です。だから、リンがシキさんの真実に気づいて、さきに大人になってあげれば、殺しあわなくてもなんとかなったんじゃないのかなあ。
と思うんですけど、遅かりし由良之介!
たぶん、リンは、兄を殺したあと、後悔したんじゃないかな。これでふっきれたハースッキリ、とはいかなかっただろう。
自分の選択がはたして正しかったのか、奪われた片足の身体の痛みとともに、心に一生消えない痛みをかかえたんじゃないかな。
アキラと再会するまでの5年は、リハビリや終戦のゴタゴタなんかのせいもあったと思いますが、落ち着いて笑ってアキラに会えるようになるまでの、心のリハビリ期間だったように思います。
兄を殺してしまったことが、正しいこととは言えなくても、リンは笑ってアキラと生きて行く。
漢だな! リンたん! 惚れるわ!
…と、そんな、恥ずかしいリンたん語りの私。
あー、マジモードすぎて、こんなの読んでも誰もおもしろくないですよ。
だから、リンたんの話はしにくいんですよ…。(あとナノたんの真面目語りも、同様に、しにくいです。でもナノたんはそのうち同人誌を出す予定なので、真面目モードはそちらで)
そんなわけで今日の一枚はリンアキを。子供リンたんを描きたかったのですが、難しいので、また今度…。(逃げ)
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