Cool-B100号 感想ネタバレ
後藤羽矢子です。
Cool-B最新号ゲット!なんと今号で100号!!
Cool-Bとは創刊号からのつきあいですのでちょっと感無量です。
といっても1号と2号はリアルタイムでは買ってなく、咎狗に半年遅れでハマったとき、シキアキSSが死ぬほど読みたすぎて、妹にたのんでヤフオクで競り落としてもらったのです。
「とにかくいくらかかってもいいから絶対に落として!」とたのみ、2号合わせて5000円くらいになったかな…?
そのSSはその後いろんな媒体に再録されましたが、あのときは本当に一刻も待てない!!みたいな気持ちだったので後悔はありません。
そんな私の事情はどうだっていいんですが。
100号記念企画、トップは表紙クロニクル!全号の表紙イラストにメーカー側からの解説がついていてなかなかの読み応えでした。
特にラキド…。表紙回数27回でぶっちぎりのトップですが、てんねんからの解説が通して読むとbadegg開発までの苦難の道のりになっていて、プロジェクトXみがある…。
LHLやジャンためが、badeggまでの繋ぎなのは誰の目から見ても丸わかりでしたが、メーカー存続の危機に至っていたのはちょっと驚いた。
まあそりゃメインとなる商品が7年も滞ってれば当然か…。
それをふまえるとbadeggが出たことが本当に奇跡のようで、発売日の感動がまざまざ蘇ってくる…。
とはいっても私から見れば、てんねんはBLゲーム業界一商売上手だと思うので、今後もさらなる発展を願います。
デ王のSSは、今回は半桐。桐久のバースデーを半左がプロデュース。桐久の知り合いたちのところを巡り、皆々に祝ってもらうよう準備していた半左。庵士にまで根回ししていたのにはちょっと驚いた。両想いになった余裕か…?深読みをすれば友人知人に桐久を祝ってもらうという名目で、自分らデキてますお披露目をしている…ととれなくもないけど、半左はどストレートに善人なので、そういう他意はないんだろう…。
最後は実家に行き、ご両親&水明とバースデーパーティ。しかし桐久「擦りすぎて全身から煙がでるほどバースデーセックスをしようじゃないか」ってサラッと言ってるけど、あなた…それ、両親と水明の前よね?声を潜めてるような描写もなかったし…。
まあご両親もふたりの仲も認めてるし、たいがい天然なので「ハッハッハ!仲よきことは美しきかなだぞう!」とか思ってそう。
ウルCのSSは明正だけど夜十でもあるような…。
夕暮れのまま空が変わらなくなってしまった世田谷界隈。
時間が止まってるような気がして、このまま歳をとらずに明君と一緒にいられる気がして、とこの状態に安らぎを覚える正太郎に対し、
早く元通りになっていろんな景色を正ちゃんと見たいという明君。
このふたりの対比よ……。明君は未来というか歳とることになんの怖れも抱いてない。正ちゃんさえいれば何があっても大丈夫と信じていられる。ちなみに先々も自分が変わらないと信じてしまう心理を「歴史の終わり幻想」というそうです。
そしてたぶん正ちゃんは、歴史の終わり幻想を信じていない。
良くも悪くも時間が経てば何かが変わっていくと知っていて、それを恐れている。
だからいまこの瞬間で止まっていたい…という気持ち……まだ若い明君にはわからないところなんだろうなー。
そして……いつもなんとかしてくれる誰かさんも、夢見ちゃってるんじゃねえのとサラッと言ってのける明君。
たったこの一言で夜美と十郎の切なさがグワッとくる!!
ひとつのストーリーで2カップルのエモを仕込んでくるってすごくないですか?!
きっと夜美と十郎、ふたりで夕日を見ながら他愛もない会話をして、幸せと寂寥を互いに一緒に感じているんだろうな…。
これは総受け別軸カップルと違い、同軸別カップルというウルCだからこそなせる技…。
同じ時、鈴史はどう過ごしてたんだろうな…。あのふたりはお互い歴史の終わり幻想にどっぷりだから、未来に不安はないだろうなー。
そんなわけで短いながらもエモが詰まったSSで満足です…。
改めまして、Cool-B100号おめでとうございます!!
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