文化・芸術

2013年10月26日 (土)

ムカデ人間感想(旧サイトからサルベージ)

なんかいまニコニコでムカデ人間の無料上映やってるようなので

旧サイトの過去記事からムカデ人間のレビューをサルベージしてきました。↓

映画をめったに観ないことで定評のある私ですが、本当に、うっかりというかひょんなことで
「ムカデ人間」のDVDを買って観てしまいました。

ことの起こりは、先日のコミケで買った、おじろうさんの自分漫画の同人誌。
その中の漫画で友人と新幹線のグリーン車に乗ってたら、友人が「ムカデ人間って映画知ってる?」という話を始め
あらすじを聞いてたら、グリーン車の中には8組しか客がおらず、思いのほか声が響きわたってしまい
「すいませんもう少し声のトーンを落としていただけると…」とパーサーに注意されてしまう。
あちゃーと、その後は静かにしていたものの、ふと気がつくと後部座席に、フィギュアスケートの織田信成くんが乗っていて
人生で会いたい人ベスト3の人にムカデ人間の話なんて聞かせてしまったあ~!」と泣きがはいるというオチでした。

前置きなげぇ!

まあそのなかのムカデ人間のあらすじと、ツッコミが面白くて、ちょっと興味が湧いたのでした。

あらすじは、かつてシャム双生児の分離手術で名声を得ていた外科医師ヨーゼフ・ハイター博士が、今度は逆に
人間をくっつけたいという欲望にかられ、ムカデ人間を創造しようというお話。

道端で車停めて野グソしてる男に麻酔銃撃ちこんだりして、被験体を調達するハイター氏。
そんなときに、旅行中の女二人が迷子になって、ハイター氏の家に助けを求めてくる。

このハイター氏が長塚京三に爬虫類を混ぜたような容貌をしており、しかも普通、こういう飛んで火にいる夏の虫状態
なら怪しまれないようにアタリ柔らかにふるまうものじゃないですか。
しかしハイター氏は、ちょっと女がコップの水をこぼしただけで「何やっている!この雌牛!」とかブチ切れたりして
女たちは、速攻ドン引きで「早くここを出ようよ」と算段。

そんなことしてたら盛られた薬が効いて、地下の病室に拉致監禁。

そして3人めの被験体も調達。
それが日本人のカツローさんという人。どうも彼はヤクザらしく、何故ヤクザがドイツにいたのかはよくわかりませんが
とにかく始終関西弁でわめいているのです。
火事場のバカ力じゃあ!」と何回も言ってるのが面白かった。

そうしているうちに手術が行われます。
ぶっちゃけて言うと、三人の口と肛門を繋げる手術。先頭がカツローさんで、後ろ二人が女。
完成したムカデ人間は結合部が包帯で巻かれているので、そんなグロくも衝撃的でもないビジュアル。
唯一喋れるカツローさんは「何じゃこりゃあ!」「お前いいかげんにしろやああ!」と関西弁で喚き、女たちは
「おう~おううう~」と泣き続けるばかり。

で、ムカデ人間を造ったハイターさんが次に何をするかというと、庭に出して新聞咥えて歩けとか犬の真似事。
そんなことがしたかったん…?まあ、造ることまでが目標でその後のことあんまり考えてなかったんだろうなあ…と
ぼんやりと思う私。

そのうちカツローさんが便意を催し、「ごめんなあ、ごめんなあ」と手を合わせて泣きながら、排便。
当然それらは二番目に女に注ぎ込まれ(具体的な描写はありません)そしたら急にハイター氏がイキイキし始め
「ハハハハ!いいぞ!もっと飲みこめ!」と高笑い。ああ…こういうことがしたかったんだね…。

そんなストレスフルな生活をムカデ人間に強いているうちに、当たり前ですが、三番目が弱ってきます。
三番目が食べる排泄物、栄養ほぼないもんね…とか思ってたのですが、二番目が便秘になってたのです。
これは辛い。まあ栄養注射ぐらい打ってるのかもしれませんが…どちらにしろケアは最悪です。

そうしているうちに、刑事が二人、事情聴取にやってきます。
この刑事二人が、どっちも銀髪で小太りでヒゲなので見分けがつかない…。

とりあえずやや若いほうの刑事、この人の声を平川大輔が当ててるのですが、彼が寡黙で、マジで台詞が
うぇっ…オエッくはっ…」ぐらいしかないのです!なんという平川大輔の無駄遣い…。もう吹き替えでなくてもいいじゃん!と
思いました。

ハイター氏が警察の相手をしているうちに、カツローさんは不屈の闘志でメスをゲット。
戻ってきたハイター氏の足をめった刺しにして動けなくします。

そして「逃げるぞ!」と後ろ二人に檄を飛ばし、「イチ、ニ!イチ、ニ!」と運動会のムカデ競争まんまのノリで逃走。
途中の階段が一番の難所で、そこを登っているうちに女たちの結合部から血が滴ってきます。
じつは排便よりも、ここが一番辛かったー…。

浜村淳の映画解説ばりに、ラスト直前まで綿密に語ってしまいましたが、最後は観てのお楽しみ!

それにしても。
ホラーに物語性とか求めちゃいけないのかと思いますが、感情移入先がぼんやりしててわからない…。
主人公は、女なのかカツローさんなのかハイター氏なのか…。
別に加害者のほうの視点で、加害者側に感情移入させる作りでも全然かまわないと思うし、むしろそっちのほうが
面白いんじゃないかと思うのですが、妙に中途半端で、そのへんが一番モヤモヤしました。

一番の見所はカツローさんの男気だと思います。
こんなえげつないホラーで日本男児の男気を見せられるとは…意外なサプライズでした。

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